今回は浴衣のお手入れについてまとめます。
あくまで私見ですので、ご了承くださいね!
【洗う前の準備】
初めて洗う浴衣は(新古を問わず)洗う前に、色落ちしないかの確認をします。
特に濃い色、黒、青、紫、赤などは色落ち、色移りの可能性があります。
①下前など目立たないところを水に浸けてかる〜く揉んでみます。
常温水に浸けただけで水の色がしっかりと変わるほど色が出る場合は
ご自分でのお手入れはやめた方が良いです。
専門の洗いか浴衣も扱うクリーニングに出しましょう!
(そんな浴衣、そうそうないと思いますが…)
②常温水で大丈夫でしたら石鹸または洗剤を少し水に溶かして揉んでみます。
石鹸や洗剤は布から汚れを追い出してくれますが、
布に染みこんだ染料も追い出してしまう場合があります。
ここで水の色が変わる場合には、洗剤などは使わずに水だけで洗いましょう。
色の出やすさは 洗剤溶水>ただの水 です。
洗剤などを使ってもあまり色が出ない場合には、
洗濯機でがしがし洗って大丈夫だと思います。
常温水は大丈夫で洗剤がNGの場合は洗剤なしでの洗濯機ならいいと思います。
③温水で洗う場合は、温水でのチェックも欠かさずに!
常温水では色が出なくても、温水だと色が出る場合があります。
洗濯機の温水モード等で洗う場合等は必ず温水のチェックもしてください。
色の出やすさは 温水>常温水 です。
チェックをしないで洗うと、染み出た色が他の部分へと
色移りしてしまう可能性があります。
例えば薄いピンク地に赤いお花の模様があったとしたら、
地の部分に赤が色移りしてムラになったり
畳んで密着した面にお花模様が移ったりします。
*ちなみにここで言う、「色が出る」というのは
水の色が明らかにしっかりと染まっている状態をいいます。
ほんのり色付く程度でしたら他所への影響はさほどないと思います。
【洗う】
チェックが済んだら洗ってみましょう!
結果を踏まえて、手洗いか洗濯機かを決めてください。
①手で洗う
手洗いをしたい場合は、大きめの桶やお風呂の湯船に水を張り、
(洗剤を入れる場合は溶かしてから)浴衣を畳んで入れます。
軽く押し洗いをしてすすぎ、軽く絞ります。
洗っているうちに色が出てきてしまった場合は手早く!
脱水は洗濯機で。
ネットがあればネットに入れ、この場合はしっかりと脱水して良いと思います。
浴衣が入るサイズのネットがない場合は脱水時間は短めにしておいた方が良いと思います。
シワになりやすいですし袖付けなど解れの原因にもなります。
②洗濯機で洗う
色落ちの心配が全くない浴衣はネットに入れておけば他の洗濯物と一緒に洗っても良いです。
ネットに入れない場合は、他の洗濯物と絡まってシワになりやすいですし
袖付けの解れの原因にもなりますので浴衣だけで洗った方が良いです。
洗いの時間も短めに。
脱水は①に準じます。
【干す】
陰干しで干しましょう!
私は浴室で干しています。
着物ハンガーで干すのがベストですが、ない場合は普通のハンガーでも。
肩の丸みの大きいものが良いです。
クリーニング屋さんの角が尖がった黒いハンガーや
ワイヤーハンガーだと変なところが尖って伸びてしまいます。
濡れた浴衣は結構重いですからね。
私は(着物用もありますが)100円ショップで買った
伸縮するバスタオルハンガーを使っています。
こんなのです↓
←こちらは普通のハンガー。
このままだと角が伸びてしまいます。
←角が浴衣の肩幅に合うので丸みも
ちょうどいい場所に。
もちろん、袖もまっすぐ干せた方が良いので着物ハンガー推奨ですよ!
ない場合は突っ張り棒などで自作しても良いですね。
干したらシワをなるべく伸ばしておきましょう。
アイロンをかけない人はここでシワをしっかりと伸ばしておかないと大変です!
というか素材や質感にもよりますが、アイロンはかけたほうがいいと思います(´・ω・`)
【アイロンをかける】
アイロンをかける場合は、乾ききらない状態(8〜9割乾いたくらい)で
かけるとシワが取りやすいです!
乾ききったシワはスチームアイロンでもなかなか綺麗にできないこともありますので、
少し湿った状態でドライアイロンをオススメします。
生地によってはテカリやすいものがあります。
私は浴衣全体をひっくり返して、裏側からかけるようにしています。
表側からアイロンを当てる場合には当て布など1枚敷いてからかけましょう。
下前の裏側です。
浴衣は裏地が付いていないので裏側からアイロンをかけても
十分表もきれいになります。
注染なので、表と裏がわかりにくくて
ごめんなさい!
下前の表側です。
裏からアイロンをかけても
ちゃんときれいになりました。
テカリもありません。
ちなみに裏は・・・テカっちゃいましたーー。
私は、いちいち当て布をして
アイロンかけるのが面倒なので
裏からかけてテカっちゃう方を
選びます。
この浴衣は手に入れて初めて洗ったので
今回テカらせちゃいました。
裏がテカっても表には響きません。
胸周り、肩、袖も全て裏側にアイロンをかけます。
ただし肩山や袖山は折り目が逆になってしまうのでかけないようにしておきます。
衿は生地が重なっているので、裏側からかけただけでは
表は綺麗にならないので表側からも当て布をしてかけましょう!
表に返したら肩山や袖山、袖底などに当て布をして折り目をしっかりとつけます。
ドラちゃんの手拭いを当て布にしています。
衿など厚い部分に水分が残っていると思いますので、
アイロンをかけた後、もう少しハンガーで干してから畳みましょう。
【!注意!】
絞りの浴衣はアイロンをかけないほうが良いです!
絞りが部分的に伸びてしまいますし、ふわふわな風合いが損なわれます。
干す時にシワを伸ばしておき、
乾燥後に綺麗に畳んで上から重みをかけるなどして落ち着かせると良いです。
【オマケ】
いざ、浴衣を着ようと思って広げたら、
上前に変な保管癖がぁぁ〜〜(((;゚Д゚)))いやーーん!
ってことありますよね。
最悪の場合、着てから気がつくってことあります…
そんな時には慌ててアイロンをかける必要なんてありません。
霧吹きで軽くシュシュシュ〜〜っと湿らせておけば良いのです!
自然に乾くうちに変な癖は取れてしまいます。
お水の入った霧吹きがない場合には、ファブリーズ的なものでも良いですよ!
暖かい時期ですし、すぐに乾きますのでこれで十分です( ´ ▽ ` )b
繰り返しになりますが、あくまで私見ですので、失敗しても文句は言わないように!
また、有効な情報がありましたらぜひお知らせくださいませ~~!