リサイクル、アンティークのお着物をお召しの皆さま、
着物の柄は気に入ったのに、胴裏がスゴイ変色していた!
っていう経験、一度はありますよね。
そんな時、あなたはどうしますか?
★そんなに変色していたら着たくない!・・・こういう方多いと思います。
★あんまり気にしない。・・・私はこっち派。
変色しているから気持ち悪い、みたいなことは感じません。
(気持ちはわかりますが、気にならないタイプ)
でもどうしても、女物の場合は袖の振り(袖の脇の開いているところ)から
チラリと見えてしまうことがあります。
全体にきれいに(均一に)変色していればまだいいのですが、
(ベージュの色胴裏だと思えば!)
時々まだら状に変色にムラがあったりするのは見えたら私も嫌かも。
着ること自体に抵抗はないが、できれば見えない方が良い。
→→見えないようにすればいいじゃない!
胴裏を取り換えるのは大変なので、上から被せることを考えました。
レースとか縫い付けてもカバーできますけどね。
→→こちらの記事の一番最後で触れています
今回は布を被せて見えなくする方法を紹介したいと思います。
(毎回のごとくザックリテキトウソーイングでいきます!)
まず用意するのは、縫い付ける布。
私は紅絹(もみ)というアンティークによく使われていた赤い裏地を
使いますが、可愛らしい模様の生地でも良いですよね♪
あまり厚くないものが良いです。
細長い生地を2枚用意します。
幅はだいたい10cmくらい。
長さは (袖振り丈+10cm以上)×2 くらい。
(袖振りの長さと、余裕分、縫いしろ分です。)
袖振り丈は袖の縫い止まりから袖底までの長さです。
生地の4辺を内側に折り返して、アイロンで押さえます。
(写真では見えませんがもう一方の端も折ります。)
折る幅はテキトウで良いです。1~2cm位?
生地に表裏がある場合は、裏面に折ります。
細長い生地を半分の長さにたたみ、アイロンで押さえて真ん中の印をつけます。
畳む向きは表でも裏でも良いです。
真ん中の位置がわかればいいので。
やりにくいときは、折り返したところをマチ針で留めておいたり、
糸で仮縫いしておくと良いかもしれません。
着物の袖を裏返して、振りを自分側に来るように置きます。
袖を少しずらして、袖底の縫い目(くぼんでるところ)と
生地の半分の所を合わせるようにして、マチ針を縦に留めます。
袖底の溝にマチ針を打つイメージ。
生地の手前側は着物の振りのヘリに合うように。
袖振りのヘリに沿うように、生地をマチ針で留めていきます。
袖底側から、袖山に向かっていくように留めていきます。
マチ針は胴裏と着物のヘリの僅かな隙間に留めるようなイメージ。
生地で胴裏を隠していきますので、胴裏がハミでないように。
脇の縫い止まりに近づくにつれ、隙間が少なくなります。
なんとなくムリヤリ留めていきます。
縫い止まりから先は袖と身頃の縫い目からはみ出ないように留めていきます。
マチ針で留め終わりました。
袖の片面が終わったら、左右にひっくり返し、
もう片面も同じようにマチ針で留めます。
今度は右に袖底、左に袖山がありますので、右から左に留めていきます。
マチ針で留めたところを縫っていきます!
写真のように飛び飛びで構いません。2cm間隔くらいでしょうか。
縫い方は本ぐけ(表にも裏にも糸が出ない縫い方)がベストですが、
難しいので、着物の方には縫い目が出ないようにトンネル状に通し、
生地の方には縫い目が出るように縫います。
出した縫い目はなるべく小さめで。
断面図です。
胴裏は、内側に引っ込んでいるので、糸は通りません。
上手に着物の中をトンネルさせて、表に糸が出ないよう注意してください。
(まっ、ちょっとくらい出ちゃっても気にしない!)
続いて、残りの3辺も同じようにマチ針で留めます。
袖底にマチ針を縦に留めてから、袖底から袖山に向かう順に留めます。
*たるまないように、幅いっぱいに広げて留めます。
折りたたんだ角っこがハミ出しちゃう場合は(気にしないのが一番ですが)
中に折りたたんでムリヤリ押さえちゃいます。
マチ針で留めたら3辺を縫っていきますが、今度は、着物と胴裏の間を
トンネルするように縫っていきます。
この3辺は内側なので、振りよりもさらに飛び飛びで大丈夫です。
(3~4cm位?)
これで完成です。
袖の振りが綺麗に隠れました☆
丁寧にやりたい方は本ぐけで縫ったり、飛び飛びでなく細かく縫ってください。
基本ほとんど見えないところなので、テキトウソーイングで
簡単に縫い付けても大丈夫ですよ~~!
慣れない方はトンネル状に縫うのが大変かもしれませんが、
着物の縫いしろ又は胴裏をすくうように針を刺すと良いですよ!
これでなんの気兼ねもなく着るのとができます!
ぜひぜひお試しください¥(^▽^)/