ふだんきもの杏

襦袢の衿が合わせにくくてすぐに開いてしまう、ということはありませんか?

 

既製品の襦袢は、幅がたっぷりあるのでそんなことはないと思いますが
リサイクル、アンティークの襦袢だと、時々衿が合わせにくいってことがあります。

 

単に襦袢の幅が狭い、ということもあるのですが、

もう一つの要因として「仕立て方の問題」というのがあります。

襦袢の仕立て方には実は2種類あるんですよね。

o0480036013280753349

関東仕立て(左)と関西仕立て(右)です。

 

今は関西仕立てが主流なので

関東仕立ての襦袢に出会ったことがない方もいると思います。

 

上の写真だと首回りが斜めになっていますが実際は羽織のように肩から

すとーんと下にまっすぐになっています。

(お目汚しすみません、古いアンティークの襦袢です)

o0480064113280753301

こんな一直線に落ちる衿を、斜めに立体に合わせるわけですから

そりゃあ無理がありますよ。

 

あんず姫(トルソー)はスリムなのであまり影響はありませんけれど・・・

この仕立ての良いところは、裾が”裾つぼまり”になることでしょうか?

o0480064113280753286

せっかく手に入れたかわいい襦袢、使いやすくしちゃいましょう!

 

 

o0480064113280809647

 関西仕立てでは、着物のように衿があって、

 縦に衽(おくみ)のような部分があります。

 

 

 関東仕立ての襦袢も

 同じようにしちゃえばいいんじゃないかな?

 ってことなんです。

 いつも通り、ザクザク縫いの

 簡単ソーイングでできちゃいます。

 

 

 (もうちょっと糸しごきをちゃんとした方がいいかなw)

 

用意するのは、サラシか、綿ブロードなどの無地の生地。

今回は古いサラシがあったのでそれを使って進めていきますね。

 

《1》地衿の準備

 

長さは約130㎝くらい。おおよそで良いです。

サラシであれば幅はそのままで良いです。

ブロードなどの生地の場合は最大幅35cmくらいあれば良いと思います。

(後述しますが最小限の幅があれば良いです。)

 

裁断部分は切りっぱなしで構いませんが、

きれいに作りたい方は両端(短い方の2辺)を折り返して

縫い留めておいても良いですよ。

衿先になる部分です。

 

両ミミ(長い方の2辺)は、畳んで中に入るので切りっぱなしでOKです。

 

まずは生地を縦長に半分に畳んで、織り目を付けます。

アイロンを掛けてもいいですが、手で押さえて跡を付ける感じで良いです。

(生地が伸びない程度に、こすりすぎないよう注意してください。)

o0480036013280809599

 

 

半分の折り目を付けたら開いて、両ミミをそれぞれ3分の1づつ内側に折ります。

(半分の3分の1です)

o0480036013280753364

 

さらにもう一回折って、三つ折りの状態にします。

真ん中は少し隙間があるくらいの方が、良いです。

手で押さえてしっかり折ります。

o0480036013280809606

 

これが、地衿になります。

地衿というのは、半衿を縫い付ける白い衿の部分です。

 

今3枚重ねになっています。

厚みが嫌な場合は、内側に折り込んでいる部分はカットしても良いです。

2枚重ねの状態でも良いし、1枚+縫いしろ分でも良いです。お好みで。

 

 

《2》サラシと襦袢の合体!

 

地衿の真ん中と、襦袢の背中心を合わせます。

o0480064113280753274

 

 

 

 

 

 

 

 襦袢は衿を手前にして、

 裏側を見るように置きます。

 

 

 

 地衿は襦袢の手前に置き、

 中央を襦袢の背中心と合わせます。

 

 黒い・・・・が中央の印です。

 自分でわかれば

 このような印は不要です。

 

 

 

 

 

 

長襦袢の衿を地衿で挟むように包みます。

o0480036013280809564

 

被せたら背中心をマチ針で留めます。

o0480036013280753335

 

背中心から左右に10cmくらいのところまでは、

同じように地衿を襦袢の衿にしっかりと被せてマチ針で留めます。

 

10cmのところから先は、斜めになるように地衿を置きます。

 

地衿の端っこが、襦袢の衿のヘリにちょうど合う位置に斜めにずらして、

先にマチ針を留めます。

o0480036013280753382

 

 

端っこを先に留めておいてから、10cmのところとの間を留めます。

o0480036013280753319

さらに針と針の間にも追加して留めます。

 

《3》縫う

 

反対側の衿も同じようにマチ針を留めたら、縫います。

 

どちら側からでも良いので、片方の端からチクチクと縫っていきます。

なるべく細かい間隔の方が良いです。

 

襦袢の生地と地衿を全部一気にざくざく縫います。

厚みがあって大変ですが、「指ぬき」など使って頑張ってください。

一針一針、頑張って!!

 

o0480036013280809620 ちょっとぼこぼこしています。

 

 こうならないよう、進行方向に

 布をしっかりと引いて

 糸しごきもきちんとしましょう!

 

 

 これは悪い例です・・

 (笑)

 

 

 

 

 

端から端まで縫い終わったら完成です!

もともとの襦袢の衿が、衽のようになりました!

o0480064113280809647 写真の赤い点は、マチ針です。

 

 もともとの襦袢の衿の位置です。

 これでだいたい2cm位

 幅が出ました。

 

 片側2cm、両方で4cm分

 襦袢の胸幅が広がったことに

 なります。

 

 

 衿の長さを短くすると、

 もう少し角度がついて

 幅ももう少し広くなりますね。

 

 工夫してみてください。

 

 

 

 

 

今回は、関東仕立ての襦袢に衿を付けましたが、

関西仕立ての襦袢でも、狭いなと思ったら同じように

襦袢の地衿にさらに地衿を付けちゃえば良いのです!

 

関西仕立てでも昔の誂えだと結構幅が狭かったりしますからね。

 

一度作業をしていまえば、ずっと使えるものなのでぜひ挑戦してみてください。

 

*地衿の縫い目が露出していますので、上から被せた半衿を外す際に

 縫い目を間違って切ってしまわないようご注意下さい!

 (私は今まで一度もありませんが、念のため。)

 

*よりきれいに作りたい場合は、ざくざく縫いではなく、表裏それぞれを

 きれいにくけ縫い(もしくはまつり縫い)をしてください。

 

 

 

webショップ
ふだんきもの杏
ふだんきもの杏