この記事は2021年6月に新しく書き換えました。
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ぽっちゃり着物女子の夏の悩みのひとつ。
それはおまたの汗で太ももがペタペタとくっつくこと!
わかる人にしかわからない悩みです。
それを解消してくれるアイテムがステテコ。
最近のステテコはさらりとしてとっても有能です。
でも、ステテコってゆる~としていて、股上が深いので、
普通に腰で穿いても太もものペタペタは解消されないんですよね。
左右の太ももが直接触れ合わないように、お股ギリギリまで上げると、
おなかすっぽりになっちゃって、穿き口が腰紐より上になるのでトイレで困ります。
こいけなんかアンダーバストまできちゃいます(笑)
太ももの汗が気にならない方は、普通に浅く穿けばいいことです。。。。
そこでステテコを改良して、股上の浅いステテコにする方法を考えました。
…といってもポケットがないステテコであれば、穿き口を詰めるだけで良いです。
でも最近のステテコは、横にポケットが付いていたりするので、一度これを閉じないと
ゴムを通すときに突っかかるので、そこの解説からしたいと思います!
ちなみに基本的に手縫いだけでも完成できます。
丁寧に仕上げたい方はミシンを使って端の始末などアレンジを加えてください。
替え用のウエストゴムと、できればアイロンも用意すると良いです。
★ステテコの選び方のポイント★
綿素材が吸汗性があっていいと思われがちですが、モノによって足さばきが悪くなる場合があります。
特に、浴衣の下に直接ハリのある綿ステテコを穿くと歩きにくいです。
ポリエステル素材でも、ステテコとして販売されているものはある程度
吸汗性に優れていると思うので、素材よりも手触りで選ぶことをお勧めします。
綿なら楊柳(縦シボ)のある柔らかなものを。
必ず手で触って確認できるものの購入をお勧めします。
また、「ステテコ」以外でも最近は吸汗素材のキュロットペチコートが
大手洋服チェーン店などからも販売されていて、
これも良さそうだなと思います。(ポケットがないし!)
股上の寸法を決め裁断します
ステテコを穿いて、どれだけ詰めれば良いか確認します。
ステテコをお股ギリギリまで上げてからウエストゴムをくるくると巻いてみて、
どれくらいがいいか確認してみてください。
着物を着た時に、トイレに支障が出ない長さ。腰紐よりも下にウエストゴムが来るように。
どれくらい詰めるかはモノと体系と着付けなどの好みによって決まります。
ウエストのゴム部分は2巻き(いわゆる三つ折り)して仕上げるので、
4回巻いてちょうどいいと思う場合は、ゴム巾×2カットします。
3回巻いてちょうどいいと思う場合は、ゴム部分をカットします。
小難しいことが苦手な方は下記の表通りにカットすれば大丈夫!
仕上がり |
カットする巾 | カットの仕方 |
5巻き | ゴム巾×3 | ゴム部分を2回折り返してカット |
4巻き |
ゴム巾×2 | ゴム部分を1回折り返してカット |
3巻き |
ゴム巾×1 | ゴム部分をカット |
2巻きでちょうどいい場合は、直しようがないので、穿き方で調整してください。
私はこの方がテキトウで楽なので、ざっくりとやっていますが、
よくわからない方、不安な方、ちゃんとしたい方は何センチがいいのか決めて
裁断してください。
どれくらいカットするか決まったらいよいよ裁断です。
ウエストゴムを引き抜ける場合は、先に抜いておくときれいに裁断できます。
ゴムが縫い付けられていて簡単に抜けない場合はそのまま大胆にカットしちゃいます。
今回は、5巻きでちょうどよかったので、画像では2回折り返しています。
まずは脇で切り込みを入れてから、前と後ろそれぞれ切ってくださいね。
布にギャザーが寄っているので綺麗にカットするのは難しいですから、
あまり気にせずにザックザックと切っていきましょう!
ちなみに1回折り返すっていうのはこれです。
切れました。見ての通りギッザギッザ。でも大丈夫。中に折り返しますから。
どんなにガタガタでも歪んでいてもなんとかなりますから大丈夫。
ポケットが付いている場合は綴じます
このステテコはポケットが付いていて、このまま穿き口を作ると
ゴムが突っかかったりモコモコするので、あらかじめ綴じておきます。
ポケットがない場合は、穿き口の始末からどうぞ。
まずは、裏返してポケットが上になるように置きます。
ポケットと身頃を綺麗に重ねてマチ針で留めます。
●内側の布もしっかりと重ねましょう!
シワがある場合はアイロンで抑えておくとやりやすいです。
そして、もともとある縫い目の内側を縫って新しい脇線を作ります。
●縫いしろは特に決めませんが手触りで確認しながら脇の厚みのあるところを避けて縫っていきます。
縫いしろの中に厚みがすべて収まっているイメージ。
●ポケットの下5cm位は脇の縫い目の外側から。
少しずつ斜めに内側に入っていくように縫います。
●フリーハンドで縫っているので曲がっていますが少しなら大丈夫です。
事前に線を引いてももちろん良いです。
続いて不要なポケット部分を切り落とします。
ポケットの残った部分を身頃に縫い付けます。
●上の身頃生地だけに縫い付けるように気を付けてください。
ポケットが縫い付けられたら、表裏をひっくり返し脇が左になるように置きます。
脇の縫い目より少し内側で折り返します。
折り返した後は縫い目が脇の内側になる感じです。(画像右)
縫い目が曲がっていてもここで修正されますので、縫い目が全部入るよう折ります。
ポケットと同様、上側の身頃だけに縫いしろ部分を縫い付けます。
ポケットが綴じられました!
このように脇の両側の縫いしろを身頃に縫い付けておかないと
後でゴムを通すときに突っかかってしまいます。
続けて反対側も同じように(左右反転します)綴じます。
左右のポケットを綴じたら次の工程へ!
☆☆☆
穿き口を作りゴムを通します
改めて裏に返して、前身頃の中央の穿き口を2巻き(三つ折りと言います)してマチ針で留めます。
●この時通すゴムの幅よりも広くなるように注意してください。
2.5cm幅のゴムなら3cmくらいの幅になるように。
次に脇も同様にしてマチ針で留めます。
中央で留めたところと脇で留めたところをピーンと張ります。
そうすると自然に三つ折りになっていきます。
③④⑤のように、あいだ間を埋めるようにマチ針を留めていきます。
続けて脇から後ろ中央、後ろ中央から脇、脇から前中央へとぐるっと一瞬マチ針を留めます。
ぐるっと一周縫っていきます。
●身頃側と折り返し側でうまく釣り合いが取れず、
身頃側がたわんでしまってもあまり気にしなくて大丈夫です。
●縫い終わりはゴムを入れる場所を少し開けておきます。
また残った糸はここを綴じるときに使うので切らずに置いておくといいです、
手縫いで仕上げる場合、ここは2本取りで2周縫うことをお勧めします。
使用につれ摩擦で糸が切れてしまう場合があるので、(経験済み)
しっかりと縫っておいてください。
ミシンが使える方は、ミシンで縫っておくと安心です。
私はしつけ代わりに1本取りで縫った後、ミシンをかけました。
ゴムを通してから残りを塞ぎます。
(手元にあったのでこのゴムを使いましたがもう少し太いのがお勧めです)
これで、完成です。
※トルソーはお股(想定)の位置が低いので、かなり浅穿きに見えますが
私が穿くと、ちょうどパンティーラインぐらいの股上になっています。
ぜひ同じお悩みをお持ちの方は、トライしてみてくださいね!
これで暑い日でも股擦れのストレスもなく快適に歩けます!
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