ふだんきもの杏

プラスチックの差込衿芯についてのまとめです。

 

昔は襦袢に「三河芯」という厚めの生地を縫い付けることで衿にハリを持たせていましたが

今は抜き差しできる衿芯が一般的ですね。

 

衿芯って、大きく分けると2つの形があります。

 

ストレートタイプと湾曲タイプです。

ストレートが手元にないので、絵を描いてみました。

上がストレートタイプ

下が湾曲タイプ(舟形タイプと言う方もいるようです)

 

この他にも真ん中だけ凹んだものとか、いろいろあると思いますが

代表的なものはこの2つです。

 

質感も、しっかりした厚いもの、しなやかなもの、メッシュのものなど

いろいろな種類があります。

 

衿芯は頻繁に買い換えるものではないと思いますので、

着付けに不満が無ければそのままお使いになればいいと思います。

ただし、衿周りにお悩みがある方は、

もしかしたら衿芯に原因があるかもしれません。

一度立ち止まって衿芯について考えてみて下さい。

 

☆衿芯の厚さ、硬さ

基本的に衿芯の厚さと硬さは比例します。(メッシュは例外)

ここは好みがわかれるところですが、硬すぎるのは注意です。

 

紙でもプラスチックでも何でもそうですが、硬いものを曲げると

元に戻ろうとする反発力は柔らかいものよりも強いですよね。

 

 

衿芯も同じで、首の周りに沿うように

曲げていますので当然元に戻ろうとします。

硬い衿芯だとその力が強いので衿が

開きやすくなります。

 

きちんと衿合わせをしたのに

あとから衿が開いてしまうという方は

衿芯が硬すぎないか?を

考えてみて下さい。

 

もちろん、比較材料がないとわかりませんので

お友達のを見せてもらったり、

お店でいくつかあったら見せてもらいましょう。

 

好みの差はあれ「衿芯は硬い方が良い」という意見は

聞いたことがありません。

*衿が開いてしまう原因は衿芯だけではありませんのでご注意ください。

 

☆衿芯の形について

ストレートタイプと湾曲タイプの形についてはそれぞれに良さがあります。

 

【ストレートタイプの良さ】

ストレートタイプの衿芯の良さは、縫い付けた半衿の中で安定しやすい点です。

青い線は襦袢です。衿をまっすぐに広げた状態です。

*ちょっと極端に表現しています。

 

こうしてみると、違いは明らかですね。

ただ最近の(特に既製品の)襦袢は衿の幅が広いのでここまでピッタリはしないと思います。

衿芯の幅もいろいろあると思いますので、衿幅にあったものを選ぶというのも大事です。

 

 

【湾曲タイプの良さ】

私はこの湾曲タイプをずっと使っていておすすめです。

(なのでここからべた褒めします)

この湾曲タイプの良さは、衣紋がきれいに抜けて

衿はしっかりと胸を覆ってくれることだと言われます。

 

 

衿芯を曲げてみると、衣紋部分は凹み

首から下、胸の部分が内側に少し膨らみます。

 

正直衣紋部分の効果はあまり感じていませんが

(大抵襦袢の衿幅が広いのでカプカプしています)

 

わたしがお勧めしたい理由は胸の部分です。

 

この、ほんの少しのふくらみが、胸を包み込んで

くれてとても良いのです!

 

 

ふだんきもの杏で販売している衿芯は、

この湾曲タイプです。

硬さも丁度良く、硬くもないし柔らかすぎません。

私がもう7年以上使い続けている衿芯です。

 

 

*この湾曲の効果を利用するには、差し込む向きが重要です!

衿芯は一般的に、衿の内側に入れるとされています。

なぜ内側に入れるのか、という明確な理由は分かりません。

ネットで調べるとまあ、いろいろ出てきますが私が論理的で納得できる

理由にはまだ出会えていません。

なので、「一般的に」としておきます。最終的にはお好みで。

 

ここではその一般的な内側に入れるという前提で向きの話をします。

 

襦袢の内側にを広げて、片方の端から入れます。

緩やかなカーブの方が上になるようにして入れます。

この写真では長襦袢でなく美容衿を使用しています

 

「新幹線」をイメージしておくと忘れません!

 

 

 

 

←誰が何と言おうと新幹線です!

 

右から入れても左から入れても、

新幹線のかたちになっていればOK!

 

襦袢の外側に入れたい方は、新幹線とは上下逆になりますので、ご注意ください。

 

 

*差し込んだ衿芯が安定しない、ふかふかする、と言う場合は!

ストレートタイプにしても湾曲タイプにしても、衿幅が広いとどうしても

衿芯が安定しないことがあります。

私は半衿をたっぷり見せるために幅を広くして衿を縫い付けていますので

衿芯を入れただけでは、しっかり固定できないんです。

 

例えば、襦袢を着た時に、首に当たった衿がぐにゃって潰れたりすることはないですか?

ないよって言う方は、この話はスルーしてください。

衿のラインをシャキーーンとさせて首に当たってもしっかりとさせたい方は

続けて読んでください!↓↓↓

 

先にビフォーアフターをお見せしますが、衿芯が衿のヘリにぴったり付いて

すっきりしていませんか?

どちらがビフォーで、どちらがアフターか・・・おわかりですよね?

 

 

衿芯を通したら、衿芯が半衿の折り返しにピッタリつくように押し付けて、

マチ針で留めておきます。これは、襦袢の内側です。

 

 

青い矢印の方向に押し付けて

衿芯の幅いっぱいの所で

マチ針を留めると

衿芯が動かなくなります。

 

 

留める部分は、

着た時に耳の下から

胸の中心で重なるところぐらい。

中心から衿先に向かって

20~30cmくらいの

位置でしょうか。

 

 

飛び飛びで構わないので

簡単に縫います。

 

わかりやすいよう緑の糸で

縫ってあります。

 

 

縫うときは、表に縫い目が

出ないよう注意してください。

 

出ちゃっても、たいていの人は

着物の衿で隠れますので

やり直さなくてもいいですよ。

 

縫い方の図解(断面図)です。上でも下でもどちらでも良いです。

左右の衿、それぞれやっても5~10分ほどでできる簡単な作業です。

このひと手間を掛けておくと、すっきりとした衿元になります♪

 

☆折れ曲がらないよう保管は注意!

 

衿芯は絶対に折りたたんではいけません。

保管は丸めておくのが一番よいです。

 

丸い箱や缶(お菓子の箱など便利です)に入れておくと、

ふんわり丸まってちょうどいいです。

丸い入れ物がない場合や、コンパクトに収納したい場合は

少しきつめに巻いてピンチなどで留めておくか

ゴムを掛けるなどして、しまっておくと長持ちします。

 

大事に使えばほとんど買い替える必要はありませんので

保管には気を使いましょう!

 

 

衿周りの記事は他にもたくさんあります!

お役立ち情報のもくじからどうぞ。

 

 

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