ふだんきもの杏

帯結びをいろいろと紹介していますが、

帯を巻いて、結ぶまでのところは細かく解説していないので

今回はしっかりと帯を締めるポイントを紹介します。

 

特に滑りやすく伸びやすい化繊の半幅帯(いわゆる現代ものの小袋帯)を

使用する場合には、しっかりと帯を締めておいた方が良いです。

ちょっと苦しいかな?と思っても馴染んできます。

 

逆に摩擦の多い綿の帯などは、始めに締めすぎると

後々苦しくなる可能性がありますので、ほどほどに。

 

《もくじ》

・ポイント1 巻く方向

巻く方向にもこいけ的こだわりがあります。

でも、慣れた向きを変えられない方は読み流してください。

・ポイント2 帯の締め方

実際締めるポイントはこちらからスタート!

・ポイント3 結び方

結んだときに胴前に響かない方法も紹介しています。

・こいけよりコメント

 

 

 

 

 

ポイント1 巻く方向

帯を巻く方向は、右巻きをお勧めしています。

前結びでの右巻きとは、左側に手先を向けて、長い方の帯を前から右脇、

そして後ろへと回す巻き方です。

時計周りですね。

 

半幅帯の結び方のサイトや動画、本などでは左巻きが多いように思います。

名古屋帯や袋帯のお太鼓の結び方が今は左巻きが一般的になっているので

それに合わせているのかもしれません。

 

帯の種類にかかわらず、結んだあと帯を回さない「後ろ結び」であれば

右巻きでも左巻きでもどちらでも良いです。

 

ですが、結んだあと帯を回す「前結び」の場合はあとで帯を回すのと同じ方向に

帯を締めた方が帯を回すことで帯が緩むことを避けられるのです。

 

前結びの時って、着物の衿が崩れないように、右に回しますよね。

これはたぶん、100%そうだと思います。

左回しでいいよ、っていう先生はいないと思います。

 

で、右に回すことを前提としたら、右巻きの方がいいです。

左巻きに締めた帯を右回しに動かしたら力が反対方向にかかってしまうので。

 

*このポイントについては、正直些細なことですので

好みや慣れ、左巻きの動画や記事が多いことなどを考えると

絶対に右巻きにしなさい、ということではありません。

 

どうしても、左巻きがいいという方は、当ブログをご覧になるときは

画像を鏡だと思って、ご覧ください。

 

逆に当ブログで右巻きを覚えたのに他のサイトなどでは左巻き、という時は

他のサイトの画像を鏡だと思ってご覧になるといいですよ。

 

鏡だと思って、とは

画像で左側に手先を持っていたら(実際はモデルは右手に手先を持っています)

自分は左手に手先を持つ  

ということです。

 

画像だけ見たら、その方が分かりやすい気もしますけどね。

説明で右だの左だのと言われるとわけがわからなくなりますので

画像だけを見て鏡写しに真似をするといいと思います。

 

 

 

 

ポイント2 帯の締め方

では実際に帯の締め方を紹介していきます。

 

手順を簡単にまとめると、

 

とりあえず2周巻く→少しずつ締めていく

 

これだけです。

ですが、この「少しずつ締める」がポイントです。

しかも緩まないように締めていくのがポイントなんです。

 

まずは手先の長さを決めて前に置きます。

ここはお好みでいいです。

クリップで留めようが、肩に掛けようが、三角に畳もうが、お好きにどうぞ。

そしてとりあえず、2周ぐるぐるっと巻いちゃいます。

2周巻いたら、巻いてきた長い方(以下たれ側といいます)を右腕に預けます。

とりあえず掛けておく、という感じです。

※帯板を後から入れるタイプの方はこのタイミングで入れておいてください。

 

それでは、帯を締めていきます。

たれ側を腕に掛けたまま、左手で手先の根元を持ちます。

右手で胴に巻いてある帯(一巻き目)の下線を持ってぐっと締めます。

帯は基本的に下側を締めていきます。

上側を締めすぎると苦しくなりますので注意してください。

下側をしっかり締めて、上側は少し余裕があるくらいが良いです。

画像では、斜めにシワが入っていますが、自然に馴染みますので、そのままで大丈夫。

 

そのまま、右手で締めながら、少しずつ後ろに手を回していきます。

 

しっかり締めながら後ろまで右手を回します。左手は、そのまま。

しっかりと締めたので、帯にたるみが出ていますね。

 

右手を後ろに回せるギリギリまで行ったら、手のひらで抑えます。

左手はそのまま。

 

帯を持ち替えます。緩まないように、順番が大事!

右手で後ろを抑えて(これで緩み防止!)から

左手で持っていた手先を離してたれ側を受け取ります。

左の後ろ脇にたるんでいた分を身体に付ける感じで。

もちろん帯の下線を持ってくださいね。

この時、左手はなるべく身体に近いところを持ってください。

脇を締めるイメージで受け取ると良いですね。

 

左手で帯を受け取ったら後ろを抑えていた右手を離し前で手先を持ちます。

この時、必ず左脇を締めて帯を抑えます。(これも緩み防止。)

 

ここすごく大事です。

帯を持ち替えるとき、必ずどこかで抑えていないと緩んでしまいます。

 

もう一度流れをまとめます。

帯を右手で後ろまで締めていったら・・・

①右手で後ろを抑える

②左手の手先を離す。

③左手で帯を受け取る。

④左脇を締めて抑える。

⑤後ろの右手を離す。

⑥右手で手先を持つ。

 

無事に持ち替えましたら、右手で手先を抑え

左手で帯をぐぐっと締めます。

前述しましたが、なるべく身体に近いところを持っておいて

ぐーーっと締めるようにすると良く締まります。

身体から遠いところを持って締めても、腕はあまり伸びませんので

たくさん締めることはできません。

一回では締めが足りないと思ったら、もう一度身体に近いところを持ち直して

もう一度ぐーっと引きます。

この時、持ち直す際にも、必ず脇で一度抑えて(緩み防止)から

手を離すようにしてください。

 

脇でしっかりと締めたら、たれ側を前に回します。

同じことなので、細かい画像は用意しませんでしたが、

左脇で帯を抑えて(緩み防止)、たれ側を左手から右手へ、

手先を右手から左手へと持ち替えます。

そして、一番初めと同じように右手で帯の下線を持ってぐっと締めます。

これで、帯をしっかりと締めることができました。

一周巻いて締める→二周目を巻いて締めるというやり方だと、

正絹の帯はいいかもしれませんが、化繊の帯だと二周目を

巻いている間に緩みやすくなると思います。

もちろん、化繊の帯でも緩まずにできる方は、その方法でいいと思います。

 

二周巻いて後から締める場合には

解説したように少しずつきっちり締めていく必要があります。

二周巻いて最後に締めただけですと、どんなに強く引いても一巻き目までは

しっかりと締めることができません。

 

ちなみに、帯結びを終えて後ろに回した時、

前の帯で一巻き目がたわんでいる、という方は

一巻き目が締まっていない証拠です。

そして一巻き目が締まっていないと、その緩みは後々、しっかり締めた部分と

均衡を保とうとして全体的な緩みにつながります。

しっかりと段階を踏んで、一巻き目から締めておきましょう。

 

 

 

ポイント3 結び方

帯を結ぶとき、たれ側は斜めになりますが、

なるべく前に響かないように畳む方法です。

※手先は半分に畳むのが一般的なのでそこは触れません。

また、解説では「手先を上にして」結んでいますが、

「たれ側を上にして」結ぶ場合も同じです。

 

よくあるのが、(私も初めはこう習いましたが)

「手先とたれをそれぞれ二つ折り(半分)に畳んで結ぶ」

という結び方。

これだと右の画像のように、斜めになった帯が前まで響きやすいんです。

これから紹介する方法だと、前に響きにくいです。(左画像)

シワになってますがこれは後で整えられます(^^;)

 

では、やり方です。

※解説のため、帯を開いていますが、こんなに開かなくて大丈夫です。

 

ちょうど結ぶ場所になる位置を手で持ちます。

★印のところは親指の位置です。

★印を支点にして、下から直角に折り上げます。

水色の線をピンクの線に重ねるように、半分に折ります。

 

そうすると、このように急角度で帯を畳むことができます。

これで結べば、斜めの部分が前に響くことなくきれいに仕上がります。

 

 

 

こいけよりコメント

私はレッスンで着付けや帯結びをお教えする際、

ひと手間かけて、丁寧にやっていくことで

結果的にきれいに仕上がるということを大事にしています。

 

よく、「〇分で着付け」動画などがありますが、私はあまり好きじゃないです。

もちろんたくさん着付けをしていった結果、早く着られるようにというのは

とても良いことですが、初心者さんのうちは早さばかりを求めてはだめです。

ひとつひとつ、丁寧に。そして手間をいとわない。

 

例えば、このブログでいえば、結ぶ時。

たれを一回で二つ折りにすれば楽だけど、丁寧にたたむ。

 

半幅帯で羽根を作る時。

ぐしゃっと握れば早いけど丁寧に二つ山ひだや三つ山ひだで整える。

 

お太鼓結びをする時。

仮紐1本でできるけど2本使って緩みを抑えたり、たれ先を先に固定したり。

 

私自身とても大雑把ですし、着付けはとても簡略化していますが

手間をかけるべきところにはかけるようにしています。

 

始めのうちは、しっかりと丁寧に着付けを練習することをお勧めします。

そして着付けに不安が無くなってきたら簡略化できるところは

簡略化しても良いと思います。

 

 

この記事は、すべての半幅帯の帯結びにつながるものです。

帯結びの一覧ページはこちらからどうぞ。

 

 

 

 

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