今日は私が時々ブログで言っている「カルタ結び」を紹介します。
カルタ結びの特徴は、結び目がなくぺったんこなところです。
結んでいないので、緩みやすい短所もありますが、
観劇や電車、バスなど長時間椅子に座ることが多いときに
背をもたれても抵抗がなく、とっても楽ちんです。
貝の口や矢の字と違うところは、長さの調整がいらないことです。
長い部分は全部しまい込んでしまうのでとても簡単。
調整して結んだらバランスが悪かったからやり直し、ということがありません。
まず、前提として前で結び、後ろに回します。
結んでないため帯を回す方向(通常右回りに回しますよね)に帯を締めないと、
回したときに締めと逆方向に回すと確実に緩みます。
半幅帯は基本どちらに巻いても左右を入れ替えれば結ぶことはできますが、
この結びに関しては右巻きに締めることをおススメします。
*左巻きでやりたい方は、画像を鏡のように見ると理解しやすいです。
では解説していきます!
片方の端から、帯幅(または手を目いっぱい広げた幅)で5つ以上を測り取ります。
長さで言うと、少なくても80cm位は取った方が良いです。
その測り取ったところを右胸の下に置き帯を巻いていきます。
(クリップで帯板や伊達締めなどに留めておくと良いです)
手先は左、右胸の下にクリップを留めて右脇から後ろへ回します。
手先はクリップで留めたところから折り返すようにして下ろしておきます。
下に垂らしている手先が斜めにならないように注意します。
左の写真は悪い例。
右の写真のように折り線がぴったりと中に納まっています。
一巻きづつしっかりと締めながら、二巻きします。
帯を締める時は手先は写真の←の所を抑えて締めます。
締めたら緩まないように、ピンチで右脇の帯の下線で3枚の帯を全て留めます。
緩むのが心配なら、左の脇でも留めておくと良いです。
下に垂れていた手先を持ち上げて
先っちょを胴前の帯の中に入れ
全てを下に引き出します。
引っ張りすぎると、帯幅が崩れますので注意してください。
手先の斜めの線があるので、
そこを崩さないように手先を入れるのが
少し難しいです。
手先の斜めの折り山と、自分の身体の間に
先っちょを入れ込みます。
右脇のピンチを外し、一番上の1枚だけを取って残りの2枚(胴に巻いている部分)をピンチで留めなおします。
この一番上の帯で羽根を作ります。手先の縦のラインに沿って、左側に折り返します。
残りの帯を巻き畳みにします。
幅はお好みで、手先の幅より少し大きめ~肩幅くらいです。
巻いた羽根はピンチで留めておくと良いです。
再び下に垂れていた手先の先っちょを取って胴帯の下線まで持ち上げ
余りを中に入れます。
一応これで完成。
完成ですが、このままではどんどん緩みますので、帯締めをしましょう!
帯揚げは入れても入れなくてもどちらでも良いですが、参考までに。
完成したら、慎重に右回しに帯を回します。
仮留めしておいたピンチは全て外しましょう。
(回してから外す方が良いですが、外しにくかったら先にとっても良いです。)
さて、ここから少しアレンジ。
羽根を裏面にしたい場合は、最初に左に折り返す時に大きく畳んでから返します。
こんな風になります。
巻き畳みではなく屏風畳にしてみたらこんな感じになりました。
・・・なんかちぐはぐでしょうか??(笑)
写真はありませんが、手先を裏にしたいときは、一番初めの
巻き始めのときに、手前に折り下げておくと手先が裏になります。
さてさて、はじめに手先は帯幅(または手幅)で5つ以上と記載しました。
下の画像(ちょっと極端な絵ですが横から見た図です)を見てわかるように
胴に巻いた帯の周りをぐるぐると2周巻き(帯幅×2×2周)、さらに余りを中に入れます。
そのため帯幅で5つ以上が必要なのです。
帯が長い場合には、長めに取って中に入れたり、
ちょうど良い長さならたれにしてお尻を隠しても良いです。
←
これではちょっとたれが
長すぎますね・・・(笑)
中に入れる場合は
一旦引き抜いてから
指でぶすっと中に押し込みます。
ぜひぜひ挑戦してみてくださいね。