ふだんきもの杏

昔からある半幅帯の結び方といえば「貝の口」。

男性でも女性でも同じ結び方ができるのが特徴です。

 

貝の口の結び方は検索すればネットにいくらでも転がっていますが、

意外と難しくないですか?

 

こいけは3つの難しいポイントがあると思っています。

①手先、たれ先の長さの調整が難しい

②たれを胴帯の中に入れ込むのが難しい

③しわが寄らないようにするため、ぎゅっと結べないので緩む

 

③については、帯締めで抑えることによって解決できます。

①と②は、挑戦したけどうまくできない!という方にはわかっていただけると思います。

特に最近の小袋帯と呼ばれる化繊の幅が広く長い半幅帯では、

昔の細くて短い半幅帯と同じように貝の口を結ぶのはコツがいりいますね。

 

そこでこいけは、たれ胴の中に納めず、なおかつ長さは後で調整する

というプロセスで、貝の口の形に仕上げる方法を考えました。

「矢の字」という帯結びに近い方法です。

 

それでは解説スタートです!

 

*現代モノの長い半幅帯を前提としています。

*画像では右巻き(時計周り)で解説しています。

 左巻き(反時計回り)でやりたい方は、画像を鏡だと思ってご覧ください。

 

**********************

 

手先は、片端から手巾または帯巾で5~6つ分(約80~90cmくらい)を測り取ります。

長い帯を前提としていますので、既存の貝の口よりかなり長めにとっています。

測ったところを身体の中心に置いて、帯を2周巻き、締めておきます。

(半幅帯の上手な締め方についてはこちらで詳しく解説しています。)

手先の置き方はご自身のお好みのやり方で構いません。

後で半分に畳んで結びますので、始めから半分に折り畳んで初めても良いです。

ピンチを外し、手先を真ん中から右胸側に少し抜き、半分に畳みます。

画像では、わかりやすいよう裏面が出るように畳んでいます。(これはこれでオシャレです♪)

表を出したい場合は表になるように畳んでください。

 

既存の貝の口はここでたれの長さを決め、残りをすべて胴の中に入れ込みますが

ここではそのまま結んでいきます。

 

巻いてきた方(たれ側)を手先の上に重ねて、手先をくるむように折り上げ結びます。

この時、全部を引き抜かず、少し引いたところでストップします。

結んだら緩まないよう、左脇にピンチを留めておくといいですよ!

 

このままですと、裏面になっていますので、

結び目の根元からねじって裏と表を入れ替えるようにします。

裏から表に入れかわりました。

結び目の下に出ている部分も、表から裏になっています。

 

表になったら、そのまま帯を引き上げていき、たれ先が結び目の下に

少し残るくらいのところで止めます。

2枚になったたれをおろして、折山を綺麗に整えます。

また、2枚がしっかりと重なるようにしておきましょう。

 

ここで、結び目が緩んでしまった場合は、★のところを持って

もう一度締めておきます。

 

 

左下に斜めに出ている手先を、左下から右上に折り上げます。

手先が胴帯から出ているところ(紫の★)

たれが胴帯から出ているところ(緑の★)

通るようなイメージで折り上げます。

 

手先を手前に折り返して、長さを調整します。

胴帯の上線から5cm位出るようにして、内側に畳みます。

画像ではわかりやすいようずらしていますが、しっかりと重ねます。

長さはまた後で調整できますので、長くなりすぎないようにしておきます。

また、手先を多く取りすぎてしまった場合は、先をもう一度折り返しておけば大丈夫です。

 

たれを手先の上にかぶせ、たれ先(ここからは、たれの折り返し部分を指します)

を右下から手先の中に入れます。

手先と結び目の間に通して

たれをすべて引き抜きます。

 

たれの長さを調整します。

手先と同様、手前に折り返し、内側に余りを入れ込みます。

 

手先とたれのバランスを見ながら、調整してください。

左右同じくらい出すか、手先は少し長めでも良いです。お好みでどうぞ。

 

最後に、帯締めを通して、緩まないように抑えます。

手先の上に帯締めが通っています。 

 

完成です!

ゆっくりと後ろに回しましょう。

女性の場合は、背中のまん真ん中に配置しますので、

左右の羽根(手先たれ先)の位置を後ろ手に確認して同じくらいの位置になるといいと思います。

 

 

*POINT*

①たれを裏から表に返す時、結び目が緩みやすいので、

しっかりと結び目の横をピンチで留めておきましょう!

 

②貝の口の形を作るときは、シワが寄らないように、

”折り紙”のように折りたたむようにして形を作ります。

ぎゅっと結ぶと形が崩れますので、注意してください。

 

③万が一、右下(矢印のところ)からたれ先がはみ出ていたら、、、

中に入れ込んでおけばOK!

 

④必ず帯締めで抑えておきましょう!

 

 

**********************

 

既存の貝の口は、帯を結ぶ前に、長さを決めて余りを帯の中に入れてしまいますので

形ができてから長すぎたり短すぎたりしても、後から調整することができません。

 

特に、たれは手先の長さを基準にして決めますので、

そもそも手先の長さをキチンと取っておかないと、そこからやり直し。

 

また今の半幅帯はとても長いので、銅の中に入れるのはとても大変です。

 

私自身も正直苦手で、お客様にも他の結びを勧めていました。

(半幅帯でぺたんこ系の帯結びならかるた結びをお勧めしてます!)

結んで、形を作るときに調整できるこの方法でしたら失敗はないので

私も結びたくなりました♪

 

貝の口が苦手・・・という方はもちろん、

このブログで初めて貝の口を知ったという方も

ぜひ挑戦してみてくださいね!

 

 

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