皆さん半衿を縫い付けるのって、面倒じゃないですか?
ちゃんと付けようと思うと結構時間かかりますよね。
私はめんどくさがりのおーちゃく女なので、ざっくりザクザクと縫ってしまいます。
たいてい片身替わりの半衿で、左右をどう組み合わせるかとか
柄の位置にこだわったりするので、時間がかかりますが
縫い付けるだけでしたら10分位で仕上げます。
細かい事気にしないよーって方におススメの方法です♪
◎解説で用いているのは襦袢でなく「身頃付き美容衿」です。襦袢だと思ってご覧ください◎
◎気になる方はこちらの記事で作り方を紹介してますのでどうぞ◎
★ちなみに、きちんとやる場合。
教わったわけではないのですが、多分こんな感じでしょう。
後ろ身頃の内側(裏側)見るように広げて、衿を手前に置きます。(左)
そこに半衿を裏側にして置き、マチ針で留めてから地衿のラインに沿って縫います。(右)
縫ったら衿をぺろんと折り返し(左)
さらに身頃を表に返して、半衿で地衿をくるむように中に畳み込みます。
畳んだ際をくけ(まつり)縫いでとめていきます。(右)
ではでは、ざくざく縫いのこいけ流半衿付けです。
上に紹介したスタンダード(と思われる方法)だと、
同じラインを内側と表側、2回縫わないといけないのでめんどくさーい、
一気にいっちゃおうぜ!ってことです。
細かいことが気になる方には向きませんよーー。
なぜなら、衣紋のところ、縫い目が露出するからです。
でもよっぽど衣紋を抜かない限り見えないし、抜いても覗いて見ない限り見えないです。
(もっと言うと、見えたから・・・何?位の意気込みのこいけです。)
スタンダードでは、裏側を縫ってから半衿をくるみましたが、ざくざく縫いでは先に全部
折りたたんで半衿をくるみます。そして、表と内側を貫通させて一気に縫ってしまいます。
では解説していきます。
まずは内側。適当な幅でミミを中に織り込んで、マチ針で留めます。
身頃を返して、表側を見ます。
表側のミミも中に折り込みます。
先に内側に留めておいたマチ針を、表側の半衿も合わせて留め直します。
これを衿の端から端まで行います。
地衿のラインよりも少し広めに取って留めていくといいですよ。
縫うときに、地衿を一緒に縫うと厚くなって大変です。
地衿の外側、地衿と身頃の際を縫っていくイメージです。
縫っていきます。
片方の端から一気に縫っていっても構いませんが、
ここでは衿の中心から左右に分けて縫っていく方法で紹介します。
見せたい模様などがある場合は中心から縫っていくことをオススメしますよ。
無地や特に模様の位置など気にしない場合には、
ポイントをおさえておけば端からでも構いません。
まずは、身頃の内側を見ながら、真ん中から左(上前)の方向に向かって縫います。
写真のように真ん中から衿肩あき(10cmくらい進んだところ)までは
衣紋を抜いたときに見える部分(たくさん抜かなければそんなに見えないですが)
なので、内側の縫い目が小さくなるように縫います。
(わかりやすいよう濃い色で塗ってますが半衿の色に合わせた糸で縫ってくださいね)
表側は内側よりも少し大きめでいいです。↓
もちろん、表側も小さい縫い目で細かく縫ってもいいですよ。
後ろのカーブの所なので、縫い目が小さいほどきれいに仕上がります。
もう一つ、重要なポイントは、
写真のように進行方向に向かって半衿を引っ張りながら縫っていくことです。
生地を緩めに縫うと後ろのカーブがふかふかしてしまいます。
引っ張りながら縫っていくと、少しずつずれていきますので、マチ針を留め直しながらやってください。
少しずつずれていくので、模様の位置がある場合は左右別々に縫ったほうがいいんです。
衿肩あきを過ぎたら、胸(前身頃)の部分は大きめに縫ってしまって良いです。
もちろん小さく縫ってもいいですよ。
でも直線なので、そんなに神経使わなくて大丈夫。
ここでのポイントは、今度は内側の縫い目を大きく、表側の縫い目を小さくすることです。
後ろ部分とは逆になります。
3センチくらいの間隔で私は縫っていますが、そこはお好みで。
もちろん、ここでも衿はなるべく引っ張りながら縫ってくださいね。
ちゃんと引っ張って縫わないと、きたときに衿がたわんで波うってしまいます。
上前側が縫い終わったら、下前側を縫っていきます。
縫う部分を上にして縫うと縫いやすいので、下前側を縫うときは裏と表をひっくり返し、
衿先が左になるように置きます。
上前を縫うときは身頃の内側を見ながら縫っていましたが、今度は表を見ながら縫っていきます。
なので、縫い目の大きさに注意してください。さっきとは表と裏が逆転しています!
写真の左側が下前の衿先です。
断面図を描いてみました。横線が縫い目の大きさを表しています。
これでわかるかしら・・・(笑)
まあ、ちゃんと着物を着ていれば、見えることのない縫い目ですから
あまり神経質にならないように・・・
最後に・・・
半衿のたたみジワをアイロンで取ってから縫い付けましょう!(笑)
☆旧ブログからの転載のため、写真が粗くて申し訳ありません☆
半衿をたっぷり見せたい!という方は、続けてこちらの記事をご覧ください。