発送は月・木曜日に行っております。
(天候不良等により翌日に変更になる場合があります。)
発送方法・料金についてはこちらのページをご覧ください。
★発送日カレンダー★
calendar by beniwakana
発送は月・木曜日に行っております。
(天候不良等により翌日に変更になる場合があります。)
発送方法・料金についてはこちらのページをご覧ください。
★発送日カレンダー★
calendar by beniwakana
みなさん「美容衿」(うそつき衿と呼んだりもします)ってご存知ですか?
こんなやつです↓(現物が無いので描いてみました)
衿だけ独立していて、これを使うと襦袢を着ていなくても、
衿があるので着ているように見えるというもの。
市販されています。
市販の美容衿は便利ですが、地衿がしっかりしていて結構暑いです。
そこで、手拭い一枚で作れて、とっても涼しい美容衿を考えました。
簡単に作れるので、柄ごとに作ってしまえば、半衿を縫い付ける手間もありません。
完成品はこんな感じです。並縫いができる方であれば、作れます!!
では説明していきます。
ざっくり適当に作って1時間くらい。
端の始末などきれいに作っても2時間かからないと思います。
ちなみに私はざっくり適当派なので、ご了承くださいませ(^^;)
まずは手拭いを下記のように裁断します。
①と②の幅は、「差込みの衿芯の幅×2+1cm+縫い代3cm」で計算します。
+1cmは、遊びです。
布を半分に折って縫っていくので、縫い代を片側1.5cmとして、
両側で3cmです。ここは変更しても構いません。
衿芯がカーブしている場合は一番太いところを測ってください。
同じ幅で、①と②を裁断し、残った余りが③です。
②は真ん中で半分にの長さに裁断します。
私は、衿芯の幅が5cmだったので、5×2+1+3=14cmの幅で作りました。
生地幅が34cmだったので、14cm幅を2枚切った余りの③が6cmです。
①のミミからきっちり測ってしるしをつけて、裁断してもいいですが、裏技。
5cmくらいの切込みを入れたら、思い切ってびりびりびりーー!!と左右に裂きます。
目の粗い手ぬぐいなら簡単にまっすぐ裂けます。
こんな風になります。
場合によってはうまく裂けない場合もありますので、初めてやる時は安い手ぬぐいで試してくださいね。
100円のは良く裂けます(笑)
心配な方はしるしをつけてはさみで裁断しましょう~。
大事な手ぬぐいで失敗してもクレームは受け付けませんよ!!!
裁断できました。左から①、②2枚、③です。
③は衣紋抜きになります。60cmくらいの長さに切っておきます。
切りっ放しが気になる方は、まつるなり、ジグザグミシンなり、
お好きなように処理しておいてください。
ここではそのまま使用します。
①と、②の1枚の片端を中表(表同士をつき合わせた状態)に合わせて、端を縫います。
なるべく細かく、また往復して縫った方がしっかりします。
縫い代はどれくらいでも構いません。だいたいまっすぐに縫いましょう。
チャコで線を引いてもいいです。
(線を引いてないので若干ゆがんでますが、大丈夫。↓)
縫えたら、開きます。こんな感じになります。
①のもう一方の端に、②のもう一枚の方を同じように縫います。
するとながーーい、一枚布になります。
長い布ができたら、中表に、半分に畳んで、縫っていきます。
左右どちら側から縫っても構いません。
縫い代が1.5cmなので、大体それくらいのところを縫います。
線を引くと失敗は無いですが、余りにも衿幅が細くなりすぎなければ、
線を引かないで縫っても大丈夫です。
片方の端から縫っていき、最初のつなぎ目。
つなぎ目は布を割らずにどちらかに倒して縫います。
進行方向に倒す方が縫いやすいですね。
右から左に縫っていますので、縫い代も左に倒してあります。
そして、つなぎ目を少し過ぎたあたりで、一度留めます。
一針返し縫いをしておくといいですね。
そして10cmほど空けてからまた縫い始めます。
この空いたところは、衿芯を差し込む口になります。
縫い始めたら、あとはもう一方の端まで、全部まっすぐ縫います。
こんな風になります。もう一方のつなぎ目も同じように倒します。
縫えたら端からひっくり返していきます。
内側から外側に返します。
にょろにょろ~と蛇のようになりながらも、頑張って全てを表に返します。
返したら、手でしごきながら幅を整えます。
アイロンをかけてもいいですが、手でも十分です。
半分に折って、中心を確認します。
衿を裏表確認して、どちら側を見せるか決めます。
右側の写真の方がカエルをたくさん見せられそうなので、右側の方にしました。
表裏が決まったら、写真のように、後ろ側を手前に返します。
返したら、衿の中央に写真のように③の余り布のせて縫い付けます。
2~3回ほど行ったりきたり、丈夫につけます。
この縫い付けた布は「衣紋(えもん)抜き」と言います。
着た時に、後ろ側(着物が被さる側)になる方に縫っています。
なるべく反対側(首側)に出ないようにすくって縫います。
(衿をたくさん抜く方は見えますので、注意。あまり抜かない方は気にしなくてもOK)
左は糸が出てませんが、右は見えちゃってますね。
目立たない糸ならそんなに気にしなくてもいいかなー。
あとは紐を直接縫い付けるか、余り布を縫い付けて紐を通せるようにします。
空けておいた口から衿芯を差し込んで(ごめんなさい、写真ぼけちゃいました)
アイロンをかけるとよりシャキーーンっとなります。
完成したら着付けてみましょう。
見事に見えているカエルが全部逆さまっ(汗)
初めての時は、柄が均等にたくさん入っている手ぬぐいを使うと良いですよ。
均等に入っていて、柄の向きなどあまり気にならないものがお勧めです。
慣れてきたら、柄の位置など考慮して作ってみることもできます。
何も考えないで作るとこうなる場合があります。(悪い見本です・・・)
作った衿は、手ぬぐいの2倍の長さ、約2mあるわけですが
その理由は、着崩れを直すためです。
さきっちょが腰紐の下に出いていれば衿元が緩んでも引っ張ることができるんです。
着付けのとき、少し気を付けてちゃんと下に出るように注意しましょう。
後ろも。
衿が詰まってきたらくいっと引っ張ってください。
腰紐をした後、おはしょりを整えると思いますが
この時に中に手を入れて前後の先を腰紐から下に出るよう
必ず確認をしてください。
衿合わせをして胸紐などした後だと、手を入れられません!
本当にテキトウに作っちゃっても全然大丈夫なので何本も作っておけば楽ちんです!
ぜひ単衣~夏の暑い時期に使ってみてください!
*ウソツキ襦袢などを使わず、肌着+美容衿の上に着物を着ると
着物の袖口は肌に触れて汚れやすくなりますので、
マメにチェックしてお手入れしてください。
襦袢の袖は、着物の袖口を汚さないためにあるものです。