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スタンダードな着付けから、少しこなれた感じの着付けにしたい方。
可愛い半衿をもっと見せたい方。
たっぷりと衿を抜いた着姿にあこがれる方。
着付けに慣れてきて、ワンステップ上がりたい方のためにまとめました!
♪目次♪
♪おまけ♪(過去ブログに飛びます)
まずは衿をたっぷり見せる方法です。
その①
単純に着物の衿合わせを深いVにする。
着物の衿合わせでは一般的に、V字の谷のところで、人差し指の先っちょ、
一関節分と習われる方が多いのではないかと思います。
それを思い切ってお好みの幅で、左右に開きめにします。
昔の着物姿の写真なんかで見るかんじですね。
少し間延びした印象になるかしれません。。(逆に縦長効果みたいなのがあるかも?)
この方法は、着物の身頃の被りが浅くなるので、
おはしょりの長さによっては下半身の着付けに影響する場合があります。
その②
衣紋を少し多めに抜く。
衣紋をいつもよりも多めに抜いてみましょう。
多く抜きすぎるとデメリットも出てきますので、下記の「たっぷり抜く方法」
までしっかりとお読みくださいね。
半衿の見える幅は、下に行くにつれて広がっていきますので、
衣紋を抜くことで、自然に広く見える部分が上がってきます。
下の画像では、耳の下あたりから幅広くなっていますね。
自然に半衿の幅が、関節1.5個分に広がりました。
柄の位置も上に上がっています。
多めに抜いたうえで、もっと見せたい!と思ったら少し衿合わせを広げても。
どうでしょう?お好みの衿に応じて着付けを工夫してみてくださいね。
衣紋をたっぷり抜く方法といっても、後ろにぐっと引くだけです。
ただ、引き方によって前も後ろも見え方が変わります。
右は、背中心部分をぐっと引いた時。
エッジのきいた後ろ衿になります。
左は、背中心だけでなく、背中全体を均等に引いた時。
丸くラウンド型の後ろ衿になります。
前衿も変わってきます。
背中心を引いた場合は、半衿が首に沿います。
衿を多く抜いても、キッチリ感や若々しい感じが残ります。
背中全体を引いた場合は半衿が首から少し離れゆったりとします。
セクシーさや玄人感が出ますね。
(背景が白いので、首のラインを赤で示しています)
どんな着姿をイメージするかで、変わってきます。
まずは目指すイメージを考えてみてくださいね。
通常、着付けのセオリーとしては、握りこぶし一個分といわれる衣紋を
それ以上多く抜くのは、いろいろなリスクもあります。
《見た目のリスク》
衣紋を多く抜いていると、「だらしない」と見る人も少なからずいます。
私も当初、母にしょっちゅう抜きすぎだと言われていました。
→あきらめたのか言われなくなりましたけども♪
誰かに何かを言われても気にしなーいという強い気持ちを持って臨むのが大事!
《着付けのリスク》
着物を仕立てる場合、好みの抜き具合に応じて仕立てます。
普通に羽織れば自然に好み通りに衣紋が抜けるようになっています。
多く抜きたい人は仕立てるときに「繰越」というものを多くして仕立てます。
一方リサイクルの着物を着る場合は元の所有者の好みの衣紋です。
一般的な繰越で仕立てられていることが多いんです。
「繰越」は簡単に言うと、肩から裾までの身丈(肩丈)と
背中心の衿付けから裾までの身丈(背丈)の差のことです。
この差が普通は3~5cm位のものが多いと思います。
たまに見かける繰越の多い着物は7~8cm位あります。
つまり、普通の着物でたっぷりと衣紋を抜くということは、
後ろに最大で5cm程度多く引っ張るということになります。
すると、下の右画像の様になります。
衣紋を多く抜くと見ての通り、肩山が後ろにずれ、おはしょりも持ち上がります。
肩山がずれることはさほど問題はないと思いますが、おはしょりが上がってしまうので
身丈が短い着物の場合はご注意ください。
また、肩山が後ろに引っ張られるということは、前側の袖付けの縫い止まりが上にずれます。
そうすると、袖付けがほつれてしまった時のようになって、身八つ口から腕が見えてしまいます。
襦袢も同じような状態になっているので、ここから見えるのは肌襦袢などの肌着類もしくは腕です。
この状態は、いくらおはしょりを引き下げても、改善はできません。
衣紋をたっぷり抜く時の最大のリスクと言えます。
では、これを改善するにはどうすればいいのか。
それは、前の袖付けを綴じておけばいいのです。
また、アンティークの着物に多い気がしますが、身八つ口がもともと狭い場合があります。
袖付けを綴じたことで、身八つ口が狭くなって手を入れにくくなってしまったら、
身八つ口の下、脇の縫い止まりを少し解いて開いてあげると良いです。
手がすんなり入る場合は、ここまでしなくて大丈夫です。
応急処置として、安全ピンで裏側から留めることもできますが、
一度やっておけばその後は気にせず着ることができるので、頑張って縫いましょう!
詳しい縫い方は改めてご紹介しますが、袖と身頃を突き合わせて綴じてあげればOKです。
いかがでしょうか?
これで憧れの着姿に一歩近づけると幸いです(*´ω`*)
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もう何年も前の話ですが、アンティークの黒振袖を洒落着にアレンジした時のことを
ふと思い返し、過去のブログ(アメブロ時代のブログ)を見たので
お役立ちネタとして改めて綴ってみようと思います。
アンティークのフォーマルって、艶のない生地が多くて結構普段使いや
洒落着として着られそうなものが多いと思います。
私も結構付下げなどでも普段使いで着ちゃっているものも多いのですが、
今回は5つ紋付の黒振袖の話です。
当時、流石に5つ紋付なんて着るのは気が引けるな…と思ってあれこれアレンジして
カジュアルダウンしちゃおうかなって思ったのです。
骨董市で手に入れたアンティークの黒振袖でした。
(お直し後の画像です。)
本振袖を2尺袖(70cmくらい)にチェンジ。
少し柄がさみしくなりますが、2尺袖なら柄も少し残せました。
普通の袖丈にしちゃうと完全に柄が無くなってしまうので、ギリギリで。
本当の和裁の方法ではなく、袖の中に折り上げて縫い留める方法で短くしました。
切るのも忍びないですしね。
約30cmほどを袖の内側に畳みこんで、袖底を綴じます。
袖の角の丸みが作れないですが、別に丸くなくてもいいでしょって感じです。
この角も内側に押し込めばなんとなく丸くすることもできますよ。
これ、普通の袖丈まで短くするとなると半分中に入れることになるので
やっぱり2尺袖で丁度よかったんだなと今になって思います。
袖底を綴じたら折り上げた袖が落ちないように、元の袖底を袖の裏地に縫い付けます。
前側でも後ろ側でもいいと思いますが、後ろ袖の裏地に付けるのが無難かな。
続いて袖振り部分を綴じます。
上の画像でわかるように、後ろ袖側に3枚重なっているので、3枚一気に綴じます。
この重なり部分が見えるのが嫌なのと、装飾もかねて、袖振り部分に
ぐるっとレースを付けて隠しました。
袖振り部分の白いものがそのレースです。
背中心の家紋には、「洒落紋」というものがあります。
家紋とは全く関係なくデザインされ、刺繍で施されたものです。
それを思い出して、洒落紋ふうにしちゃおうと思って、
大きなお花モチーフのアップリケを購入して縫い付けました。
(ちょっと可愛すぎたかなw)
大きすぎて洒落紋というよりも「背守り(せもり。産着につけるもの)」みたい…(笑)
背中心以外の4つの紋は自然に隠したいなと思ったので、小さなモチーフのアップリケ。
「丸に三つ銀杏」という家紋だったのですが、何ともぴったりと収まりました。
お花の花びらの中に、家紋の黒い部分が3カ所いい感じに収まっているでしょ?
真ん中にラインストーンのシールになったやつを一個切り取ってボンドで付けました。
ボンドでも落っこちることなく、ちゃんと付いてくれていました。
この黒振袖、前肩には模様がありますが、後ろ肩や背中、袖の上の方には柄がなく
ちょっと寂しいなと思ったので小さな花モチーフを無地の部分に所々加えました。
同じように真ん中にはラインストーン。
これはどんだけやらなければいけないということはないので、飽きるまでやりました。
前後左右、各5個づつくらい付けたかな?(頑張った!)
ちなみにこのモチーフたちは手縫いで目立たないように、でもテキトーに、一針一針縫いました。
面倒なので表だけすくうとかはしないで表裏貫通させて一緒に縫いました。
使用したアップリケは、アイロン接着でつけるいわゆるアップリケではなくて、
レース編みのモチーフで、手芸屋さんや小さいものなら100円ショップにもあるものです。
ビーズのものなどを付けてもいいと思いますが、背中心は畳むとき折れるので柔らかい方がいいですね。
(実際には幅が足りないので、身幅もちょい足し。)
5つ紋付の振袖が、無紋の訪問着くらいになりました。
さらにアンティークなので艶感はなくややカジュアルめで着られます。
この画像はあるパーティーで着たときです。(わ、若い・・・)
リメイクの半幅帯+アンティークの兵児帯でボリュームを出した帯結びにしています。
艶のないアンティークのフォーマルだからこそ、袋帯じゃなくてもイイ感じになります♪(私見)
この着物は2回のパーティー(着物関連)の他、お正月にも何度か着ました。
まあ、正直今は家紋なんてあんまり気にしなくなりましたが、
当時(多分7年位前)はやっぱり紋付の振袖をそのまま着るのは気が引けたんです。
参考になるかならないか・・・わかりませんが、
もっとアンティークのフォーマルを気軽に着てもらえたらな~と思って
このブログを掲載してみました。
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昔からある半幅帯の結び方といえば「貝の口」。
男性でも女性でも同じ結び方ができるのが特徴です。
貝の口の結び方は検索すればネットにいくらでも転がっていますが、
意外と難しくないですか?
こいけは3つの難しいポイントがあると思っています。
①手先、たれ先の長さの調整が難しい
②たれを胴帯の中に入れ込むのが難しい
③しわが寄らないようにするため、ぎゅっと結べないので緩む
③については、帯締めで抑えることによって解決できます。
①と②は、挑戦したけどうまくできない!という方にはわかっていただけると思います。
特に最近の小袋帯と呼ばれる化繊の幅が広く長い半幅帯では、
昔の細くて短い半幅帯と同じように貝の口を結ぶのはコツがいりいますね。
そこでこいけは、たれを胴の中に納めず、なおかつ長さは後で調整する
というプロセスで、貝の口の形に仕上げる方法を考えました。
「矢の字」という帯結びに近い方法です。
それでは解説スタートです!
*現代モノの長い半幅帯を前提としています。
*画像では右巻き(時計周り)で解説しています。
左巻き(反時計回り)でやりたい方は、画像を鏡だと思ってご覧ください。
「鏡」とは…画像の右側(トルソーの左側)が自分の右側だということです。
手先は、片端から手巾または帯巾で5~6つ分(約80~90cmくらい)を測り取ります。
長い帯を前提としていますので、既存の貝の口よりかなり長めにとっています。
測ったところを身体の中心に置いて、帯を2周巻き、締めておきます。
(半幅帯の上手な締め方についてはこちらで詳しく解説しています。)
手先の置き方はご自身のお好みのやり方で構いません。
後で半分に畳んで結びますので、始めから半分に折り畳んで初めても良いです。
ピンチを外し、手先を真ん中から右胸側に少し抜き、半分に畳みます。
画像では、わかりやすいよう裏面が出るように畳んでいます。(これはこれでオシャレです♪)
表を出したい場合は表になるように畳んでください。
既存の貝の口はここでたれの長さを決め、残りをすべて胴の中に入れ込みますが
ここではそのまま結んでいきます。
巻いてきた方(たれ側)を手先の上に重ねて、手先をくるむように折り上げ結びます。
この時、全部を引き抜かず、少し引いたところでストップします。
結んだら緩まないよう、左脇にピンチを留めておくといいですよ!
このままですと、裏面になっていますので、
結び目の根元からねじって裏と表を入れ替えるようにします。
裏から表に入れかわりました。
結び目の下に出ている部分も、表から裏になっています。
表になったら、そのまま帯を引き上げていき、たれ先が結び目の下に
少し残るくらいのところで止めます。
2枚になったたれをおろして、折山を綺麗に整えます。
また、2枚がしっかりと重なるようにしておきましょう。
ここで、結び目が緩んでしまった場合は、★のところを持って
もう一度締めておきます。
左下に斜めに出ている手先を、左下から右上に折り上げます。
手先が胴帯から出ているところ(紫の★)と
たれが胴帯から出ているところ(緑の★)を
通るようなイメージで折り上げます。
手先を手前に折り返して、長さを調整します。
胴帯の上線から5cm位出るようにして、内側に畳みます。
画像ではわかりやすいようずらしていますが、しっかりと重ねます。
長さはまた後で調整できますので、長くなりすぎないようにしておきます。
また、手先を多く取りすぎてしまった場合は、先を折り畳んで中に入るようにしておけば大丈夫です。
たれを手先の上にかぶせ、たれ先(ここからは、たれの折り返し部分を指します)
を右下から手先の中に入れます。
手先と結び目の間に通して
たれをすべて引き抜きます。
たれの長さを調整します。
手先と同様、手前に折り返し、内側に余りを入れ込みます。
手先とたれのバランスを見ながら、調整してください。
左右同じくらい出すか、手先は少し長めでも良いです。お好みでどうぞ。
最後に、帯締めを通して、緩まないように抑えます。
手先の上に帯締めが通っています。
完成です!
ゆっくりと後ろに回しましょう。
女性の場合は、背中のまん真ん中に配置しますので、
左右の羽根(手先たれ先)の位置を後ろ手に確認して同じくらいの位置になるといいと思います。
①たれを裏から表に返す時、結び目が緩みやすいので、
しっかりと結び目の横をピンチで留めておきましょう!
②貝の口の形を作るときは、シワが寄らないように、
”折り紙”のように折りたたむようにして形を作ります。
ぎゅっと結ぶと形が崩れますので、注意してください。
③万が一、右下(矢印のところ)からたれ先がはみ出ていたら、、、
中に入れ込んでおけばOK!
④必ず帯締めで抑えておきましょう!
**********************
既存の貝の口は、帯を結ぶ前に、長さを決めて余りを帯の中に入れてしまいますので
形ができてから長すぎたり短すぎたりしても、後から調整することができません。
特に、たれは手先の長さを基準にして決めますので、
そもそも手先の長さをキチンと取っておかないと、そこからやり直し。
また今の半幅帯はとても長いので、胴の中に入れるのはとても大変です。
私自身も正直苦手で、お客様にも他の結びを勧めていました。
(半幅帯でぺたんこ系の帯結びならかるた結びをお勧めしてます!)
結んで、形を作るときに調整できるこの方法でしたら失敗はないので
私も結びたくなりました♪
貝の口が苦手・・・という方はもちろん、
このブログで初めて貝の口を知ったという方も
ぜひ挑戦してみてくださいね!
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帯結びをいろいろと紹介していますが、
帯を巻いて、結ぶまでのところは細かく解説していないので
今回はしっかりと帯を締めるポイントを紹介します。
特に滑りやすく伸びやすい化繊の半幅帯(いわゆる現代ものの小袋帯)を
使用する場合には、しっかりと帯を締めておいた方が良いです。
ちょっと苦しいかな?と思っても馴染んできます。
逆に摩擦の多い綿の帯などは、始めに締めすぎると
後々苦しくなる可能性がありますので、ほどほどに。
《もくじ》
巻く方向にもこいけ的こだわりがあります。
でも、慣れた向きを変えられない方は読み流してください。
実際締めるポイントはこちらからスタート!
結んだときに胴前に響かない方法も紹介しています。
帯を巻く方向は、右巻きをお勧めしています。
前結びでの右巻きとは、左側に手先を向けて、長い方の帯を前から右脇、
そして後ろへと回す巻き方です。
時計周りですね。
半幅帯の結び方のサイトや動画、本などでは左巻きが多いように思います。
名古屋帯や袋帯のお太鼓の結び方が今は左巻きが一般的になっているので
それに合わせているのかもしれません。
帯の種類にかかわらず、結んだあと帯を回さない「後ろ結び」であれば
右巻きでも左巻きでもどちらでも良いです。
ですが、結んだあと帯を回す「前結び」の場合はあとで帯を回すのと同じ方向に
帯を締めた方が帯を回すことで帯が緩むことを避けられるのです。
前結びの時って、着物の衿が崩れないように、右に回しますよね。
これはたぶん、100%そうだと思います。
左回しでいいよ、っていう先生はいないと思います。
で、右に回すことを前提としたら、右巻きの方がいいです。
左巻きに締めた帯を右回しに動かしたら力が反対方向にかかってしまうので。
*このポイントについては、正直些細なことですので
好みや慣れ、左巻きの動画や記事が多いことなどを考えると
絶対に右巻きにしなさい、ということではありません。
どうしても、左巻きがいいという方は、当ブログをご覧になるときは
画像を鏡だと思って、ご覧ください。
逆に当ブログで右巻きを覚えたのに他のサイトなどでは左巻き、という時は
他のサイトの画像を鏡だと思ってご覧になるといいですよ。
鏡だと思って、とは
画像で左側に手先を持っていたら(実際はモデルは右手に手先を持っています)
自分は左手に手先を持つ
ということです。
画像だけ見たら、その方が分かりやすい気もしますけどね。
説明で右だの左だのと言われるとわけがわからなくなりますので
画像だけを見て鏡写しに真似をするといいと思います。
では実際に帯の締め方を紹介していきます。
手順を簡単にまとめると、
とりあえず2周巻く→少しずつ締めていく
これだけです。
ですが、この「少しずつ締める」がポイントです。
しかも緩まないように締めていくのがポイントなんです。
まずは手先の長さを決めて前に置きます。
ここはお好みでいいです。
クリップで留めようが、肩に掛けようが、三角に畳もうが、お好きにどうぞ。
そしてとりあえず、2周ぐるぐるっと巻いちゃいます。
2周巻いたら、巻いてきた長い方(以下たれ側といいます)を右腕に預けます。
とりあえず掛けておく、という感じです。
※帯板を後から入れるタイプの方はこのタイミングで入れておいてください。
それでは、帯を締めていきます。
たれ側を腕に掛けたまま、左手で手先の根元を持ちます。
右手で胴に巻いてある帯(一巻き目)の下線を持ってぐっと締めます。
帯は基本的に下側を締めていきます。
上側を締めすぎると苦しくなりますので注意してください。
下側をしっかり締めて、上側は少し余裕があるくらいが良いです。
画像では、斜めにシワが入っていますが、自然に馴染みますので、そのままで大丈夫。
そのまま、右手で締めながら、少しずつ後ろに手を回していきます。
しっかり締めながら後ろまで右手を回します。左手は、そのまま。
しっかりと締めたので、帯にたるみが出ていますね。
右手を後ろに回せるギリギリまで行ったら、手のひらで抑えます。
左手はそのまま。
帯を持ち替えます。緩まないように、順番が大事!
右手で後ろを抑えて(これで緩み防止!)から
左手で持っていた手先を離してたれ側を受け取ります。
左の後ろ脇にたるんでいた分を身体に付ける感じで。
もちろん帯の下線を持ってくださいね。
この時、左手はなるべく身体に近いところを持ってください。
脇を締めるイメージで受け取ると良いですね。
左手で帯を受け取ったら後ろを抑えていた右手を離し前で手先を持ちます。
この時、必ず左脇を締めて帯を抑えます。(これも緩み防止。)
ここすごく大事です。
帯を持ち替えるとき、必ずどこかで抑えていないと緩んでしまいます。
もう一度流れをまとめます。
帯を右手で後ろまで締めていったら・・・
①右手で後ろを抑える
②左手の手先を離す。
③左手で帯を受け取る。
④左脇を締めて抑える。
⑤後ろの右手を離す。
⑥右手で手先を持つ。
無事に持ち替えましたら、右手で手先を抑え
左手で帯をぐぐっと締めます。
前述しましたが、なるべく身体に近いところを持っておいて
ぐーーっと締めるようにすると良く締まります。
身体から遠いところを持って締めても、腕はあまり伸びませんので
たくさん締めることはできません。
一回では締めが足りないと思ったら、もう一度身体に近いところを持ち直して
もう一度ぐーっと引きます。
この時、持ち直す際にも、必ず脇で一度抑えて(緩み防止)から
手を離すようにしてください。
脇でしっかりと締めたら、たれ側を前に回します。
同じことなので、細かい画像は用意しませんでしたが、
左脇で帯を抑えて(緩み防止)、たれ側を左手から右手へ、
手先を右手から左手へと持ち替えます。
そして、一番初めと同じように右手で帯の下線を持ってぐっと締めます。
これで、帯をしっかりと締めることができました。
一周巻いて締める→二周目を巻いて締めるというやり方だと、
正絹の帯はいいかもしれませんが、化繊の帯だと二周目を
巻いている間に緩みやすくなると思います。
もちろん、化繊の帯でも緩まずにできる方は、その方法でいいと思います。
二周巻いて後から締める場合には
解説したように少しずつきっちり締めていく必要があります。
二周巻いて最後に締めただけですと、どんなに強く引いても一巻き目までは
しっかりと締めることができません。
ちなみに、帯結びを終えて後ろに回した時、
前の帯で一巻き目がたわんでいる、という方は
一巻き目が締まっていない証拠です。
そして一巻き目が締まっていないと、その緩みは後々、しっかり締めた部分と
均衡を保とうとして全体的な緩みにつながります。
しっかりと段階を踏んで、一巻き目から締めておきましょう。
帯を結ぶとき、たれ側は斜めになりますが、
なるべく前に響かないように畳む方法です。
※手先は半分に畳むのが一般的なのでそこは触れません。
また、解説では「手先を上にして」結んでいますが、
「たれ側を上にして」結ぶ場合も同じです。
よくあるのが、(私も初めはこう習いましたが)
「手先とたれをそれぞれ二つ折り(半分)に畳んで結ぶ」
という結び方。
これだと右の画像のように、斜めになった帯が前まで響きやすいんです。
これから紹介する方法だと、前に響きにくいです。(左画像)
シワになってますがこれは後で整えられます(^^;)
では、やり方です。
※解説のため、帯を開いていますが、こんなに開かなくて大丈夫です。
ちょうど結ぶ場所になる位置を手で持ちます。
★印のところは親指の位置です。
★印を支点にして、下から直角に折り上げます。
水色の線をピンクの線に重ねるように、半分に折ります。
そうすると、このように急角度で帯を畳むことができます。
これで結べば、斜めの部分が前に響くことなくきれいに仕上がります。
私はレッスンで着付けや帯結びをお教えする際、
ひと手間かけて、丁寧にやっていくことで
結果的にきれいに仕上がるということを大事にしています。
よく、「〇分で着付け」動画などがありますが、私はあまり好きじゃないです。
もちろんたくさん着付けをしていった結果、早く着られるようにというのは
とても良いことですが、初心者さんのうちは早さばかりを求めてはだめです。
ひとつひとつ、丁寧に。そして手間をいとわない。
例えば、このブログでいえば、結ぶ時。
たれを一回で二つ折りにすれば楽だけど、丁寧にたたむ。
半幅帯で羽根を作る時。
ぐしゃっと握れば早いけど丁寧に二つ山ひだや三つ山ひだで整える。
お太鼓結びをする時。
仮紐1本でできるけど2本使って緩みを抑えたり、たれ先を先に固定したり。
私自身とても大雑把ですし、着付けはとても簡略化していますが
手間をかけるべきところにはかけるようにしています。
始めのうちは、しっかりと丁寧に着付けを練習することをお勧めします。
そして着付けに不安が無くなってきたら簡略化できるところは
簡略化しても良いと思います。
この記事は、すべての半幅帯の帯結びにつながるものです。
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ふと思い立って、コーディネートのプロセスをまとめてみようと思います。
コーディネートがよくわからないキモノ初心者さんのお役に立てば幸いです。
ちなみに、私の基本的なコーディネートの考え方は
こちらのブログ「こいけ的着物コーディネートのポイント!」に記載しています。
今回のブログでは、私がどういう思考でコーディネートしているかを
文章化してみたいと思います。
今日コーディネートしたのはこちら。
コーディネートの順番って「何を主役にしたいか」にもよると思いますが、
基本的には着物がメインということが多いのと、
着付けをしながら決めていくことが多いので
自分用のコーデでもトルソーのコーデでも
着物→半衿→帯→帯締め→帯揚げ
という順番で決めることが多いです。
今回は、新しく出品したサイコロ柄の半衿を使うことが決まっていたので、
半衿→着物→帯・・・
と決めていきました。
ブラック×ピンクメインの半衿でしたので、
黄色とかグリーン系がいいかな、小紋より紬がいいかな、
ポップな感じにしたいなと考えて未出品の在庫の着物から選んでいたところ
3つの条件がそろう着物はなかったので、1つ譲って白とオレンジの紬にしました。
半衿と着物のカラーが被るとしつこくなるので、
濃い寒色系→ブラックと被る
濃い暖色系→ピンクと被る
→→→黄色、緑系の中間色もしくは淡い色(淡ければ何色でも)を合わせたい
という流れで、白とオレンジの紬に決めました。
オレンジがパステルに近い色で爽やかな紬です。
白と半々なので、ピンクと被るって感じもありませんね。
続いては帯。
半衿の黒が強めなので、帯は黒と決めました。
例えば帯を爽やかにしちゃうと、半衿だけがが重くなっちゃうかなと思います。
(どうしても爽やかな帯にしたいときは、帯締めを重くしてバランス取ります。)
黒い帯でポップな柄、ということでちょうど良い名古屋帯がありました。
直線的な模様の紬には丸みのある模様の帯が相性がいいと思います。
続いて小物。
先日アップしたガラスの帯留を(宣伝目的で)使うことにしました。
(何かしらを使うことだけ決めました。色は後で決めます。)
帯締め(今回は3分紐ですが)の色は、半衿の色から最初にブルーを選びました。
着付けをしているうちに、同じシリーズの紐のグリーンも半衿の中にある色だなと思って
ダブル使いにしてみました。
私自身はあまりやらないのですが、着物上級者さんのコーデでたまに見かけます。
なんてぴったりな組み合わせなのかしら・・・!
こうなったら、帯揚げはピンクしかないなーってことで。
ピンクの絞りになりました。
さて、帯留めはどうしようかって考えて、
帯の模様とあえて同化する感じっていうのと
着物の色に近い色があったので、オレンジ(というか朱色のような)の子を
チョイスしてみました。
以上、こんな感じの流れで今回のコーディネートができました。
その時々で、バランスを取ることもあれば、挿し色を入れることもあるのですが
今回はどちらかというとバランスを取ったコーデな気がします。
ブラック、ピンク、ブルー、グリーン、オレンジ(と、白)。
半衿と着物だけでこれだけの色が使われているので、
これ以上色数は増やさずに、近い色でアイテムを足していく
コーディネートの方法です。
冒頭にも書きましたが、基本的な考え方はこちらのブログにありますので、
こちらも参考になさってくださいね。
*使用したアイテムで現状出品済みのもの*
着物(単衣)、名古屋帯 は準備中です
帯揚げは私物になります。
♪コーディネートの練習にこちらをどうぞ♪
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お太鼓を先に背負って、胴帯を巻いていくお太鼓結びの方法です。
短い帯でもお太鼓結びができてとっても便利です!
通常のお太鼓結びよりも緩みやすいなどのデメリットもあります。
まずはメリットデメリットをまとめます。
☆メリット☆
短い帯でお太鼓結びができる
(帯の長さや体型によらずどんな帯でもお太鼓結びにできる)
お太鼓の柄合わせが簡単にできる
胴前部分の柄位置も調整できる
お太鼓の山が綺麗、お太鼓が真っすぐ決まりやすい
手が後ろに回りにくい方でもやりやすい
★デメリット★
帯が少し緩みやすい
胴前部分が帯1枚になるため、2枚をずらして幅出しなどができない
全通帯以外の場合、手先になる部分が無地の部分になる
でも実はそんなにデメリットでもないんです!
※緩みやすい → 慣れれば大丈夫。事前にしっかり締める。帯締めもしっかり締める。
※手先が無地 → そういう帯もある。あんまり気にしなくても良いのでは・・・。
巻いていく方向を変えると(右巻き・左巻き)普段見せられない胴の柄を
見せることができるので片面が汚れてしまっている帯などにも便利です♪
ぜひ挑戦してみてくださいね!
********************************
着付けクリップを2つご用意ください。
一つしかない場合はクリップAを着付けクリップ、
クリップBを洗濯ばさみなどの代用品で使ってください。
なお、お太鼓結びができる前提で、お太鼓の作り方など
細かな部分の説明は省略しています。
それではスタート!
まずは、お太鼓部分に帯枕をセットします。
帯揚げは、先に掛けても後に掛けても、どちらでも良いです。
私は先に掛ける派なのでここで一緒にセットします。
お太鼓のどの部分に柄を見せるかを決めて枕を当てます。
お太鼓の位置が決まったら、枕と帯がずれないように抑えながらお太鼓をめくります。
枕の下は、三角▼に畳んで、胴に巻いていく部分は半分に畳んで左側に置きます。
以下、この部分を「三角」と表現します。
三角の下の部分にクリップAを留めます。
枕の左下のところで、三角と胴帯を一緒にクリップBで
留めておくと崩れにくいです。
お太鼓をもとに戻して、準備ができました。
*ここでお太鼓の柄合わせをしたい場合や後ろ手にお太鼓を作るのが
苦手な方はお太鼓の形を作ると良いです。
仮紐を通して、洗濯バサミなどで折り返し部分を留めておきます。
お太鼓とタレ先の柄をしっかりとつなげたい場合のやり方は後述します。
ポイント柄の真っ黒な帯がわかりにくかったので、ここから帯を変えます。
枕と帯がずれないようにして、お太鼓を背負います。
土台がなく、滑り落ちやすいので、帯枕のガーゼ紐は一旦胸の上で
結んでおくと安定しやすいです。(胸の薄い方は胸下で)
枕の下を整えて、帯を巻いていきます。
1周巻いたところ。
わかりやすいようお太鼓をめくっていますが、
実際はめくらずお太鼓の下でやってくださいね。
*この時、胴前の柄位置を調整できます。(後述します)
クリップAのところを右手でつまんで左手で胴帯を締めます。
なるべく体に近いところを持って締めるようにしましょう。
締めたら、三角と一緒に胴帯もクリップAで留め直します。
またクリップBも外しておきます。
巻いてきた帯を前に回し、身体の中心くらいで前帯と併せて
クリップBで留めておきます。
留めたところから、外側に折り返し、胴帯に沿わせて巻いていきます。
手先がお太鼓の右側からはみ出る場合は折り返してお太鼓の中に収めてください。
巻いてきた手先も併せてクリップAで留めます。
*何枚も重なった帯を留めるので、着付け用のクリップが一つしか
ない方はクリップAの方に使用してくださいね!
前でクリップBで留めている部分が手先の代わりになります。
ここまで出来たらあとはお太鼓を作って手先を入れ、
枕の紐を結び直して帯揚げ帯締めを整えれば完成です。
クリップAは、完成してから外せばOKです。外し忘れにご注意!
(気にならなければ付けっ放しでもいいですけどネ・・・)
帯枕のガーゼ紐と帯締めはしっかりと締めましょう!
もし、胴帯にゆるみがあって、帯締めを締めたことでシワが寄っている場合は
帯締めと帯の間に指を入れてシワを脇に寄せていくときれいになります。
アンティーク帯あるあるで、タレ先までたっぷり柄があるのに
柄を合わせることが難しいってことがよくあります。
そんなアンティーークの帯や通し柄の帯もしっかりと柄合わせできちゃいます!
タレの柄を合わせる場合は、まずタレ先の方の柄を合わせて帯を折ります。
その後お太鼓の大きさを決めて、帯枕の位置を決めます。
例えばお太鼓をつくるとき、胴帯の下線を目安にお太鼓を作る方は、
お太鼓の折り返しから胴帯の幅約15cm上がったところに枕を置きます。
後は通常と同じように胴帯を三角に畳んで準備をします。
お太鼓のサイズは人によって異なるので、ご希望のサイズで調整してくださいね。
柄を右から左に寄せる方法です。
柄が右側に寄りすぎた、またはど真ん中に来てしまった時に左に動かすことができます。
お太鼓を背負った後、胴前の帯の位置をずらして、好みの場所を決めます。
決めたらクリップBを外して前中心に留めます。(別のクリップや洗濯バサミでもOK)
そのまま両手を滑らせて後ろに回します。
巻いてきた方の帯は、右手首に預けておきます。
右手で枕下の三角を抑え、左手で帯の余った部分を被せます。
枕の下で、余分な帯を折り返しているイメージです。
左手で余りを一度握るようにするとやりやすいです。
クリップAを三角と今折り畳んだ部分を一緒に留め直します。
右手に預けておいた帯を重ねて巻いていきます。
あとは、通常と同じように帯を締めていきます。
************************************
巻くだけ、というのは緩みが心配になる方もいると思いますが、
しっかりと締めておけば大丈夫です!
私自身も、普通にお太鼓結びをするよりも簡単でいいかなーと思っています。
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詳しくはこちらのページをご覧ください。
私がふだんの着物コーディネートする時に気にかけていることをまとめたいと思います。
もちろん着物のコーディネートに正解はありません。
人によって考え方、感じ方があり、どんなコーディネートでも他人が評価するものではないので、
ここにまとめたことはあくまでも「参考」として考えてくださいね。
少しでもコーディネート初心者の方の参考になればと思います。
またこいけがコーディネートする時のプロセスをまとめた記事(一例)も合わせてご覧ください!
画像は「杏’sコーデ」を使用して作成しています。
コーディネートの練習として遊んでみてくださいね。
同じようなトーンは避ける。着物ははっきりとしたコントラストが大事!
洋服と違って反対色で合わせるのがオシャレです。
また、同系色でまとめたい場合には、濃淡で差を付ければOK!
全体がぼんやりしないように注意しましょう。
濃い色同士ははっきりしていればOK。
淡い色同士はぼんやりしがちでちょっと難しいですが
上手にできれば爽やかコーデになります。
着物と帯の柄は、「ぶつかり合わない、しつこくならない」が鉄則!
着物と帯、どちらを主役にするかを決めてからコーディネートしましょう。
特に、特定のお花を中心にデザインされた着物の場合は注意しましょう。
お花は避けて葉っぱ系、幾何学、器物、動物などの柄を合わせましょう。
お花の柄でも、モチーフ的なお花やいろいろな種類のお花が入っている着物は
あまり気にしなくてもOKです。
細かい柄同士が重ならないように注意しよう!
細かい柄の着物に細かい柄の帯を合わせるととってもうるさくなります。
細かい柄には、大きい柄か飛び柄、ワンポイントの柄などを合わせるとすっきりします。
(大きい柄同士は問題ありません)
古典柄×モダン柄も意外にオシャレ!色々な組み合わせに挑戦してみましょう!
帯締め一つで印象はかなり変わります。アクセントになるような色を選びましょう!
着物や帯がカラフルな場合は、着物や帯の中に入っている色から選ぶと
バランスが良いです。
逆に、着物や帯に色数が少ない場合は、ポイントとなるような色合いを追加しましょう!
帯揚げは、帯締めほど目立ちません(スタンダードな着付けの場合)ので、
気負わずに色々な色を合わせてみましょう!
*下の画像ではわざと多めに見せています。
結構帯揚げはフリーダムです。割と何でも合います。
まとまったコーデにしたい、ポップなコーデがいい、
爽やかに、大人っぽく、かわいらしく・・・など
「どういう風にしたいか」を考えてコーディネートすると良いです。
いかがでしたでしょうか?
今回まとめたことは、あくまで初心者さん向けの参考であって、
決まりでも正解でもありません。
ご自分が、これが良い!と思えるコーディネートが正解なのです!( ー`дー´)キリッ
でもなかなかやってみないとわからないですよね。
手持ちの着物や帯を持ち込んでのコーディネート、ご自由に楽しんでいただけます。
もちろん必要とあらば、ご相談にも応じますのでお気軽にお声かけください。
オンラインのシミュレーターでも、ぜひコーディネート遊びしてみてください!
ある日のコーディネートを例に、「どんな考え方でコーディネートをしたのか」
というコーデのプロセスをまとめた記事も参考になさってください。
ふと気がつくと私も着物歴が10年を超えてました。(ブログ記載当時)
前職のお店に勤めていた3年半、
そして杏の吉祥寺店舗ができてからの約1年間は
年間平均300日ほど着物を着ています。
朝から晩まで着物を着ているので快適さが一番。
どんどん自己流にゆるゆるっと着るようになってきたのでした。
今日は、私がいつもどんな感じで着物を着ているのかまとめてみました。
ほとんどの内容は、個別にお役立ち情報として既出ですがバラバラな情報を
まとめるとわかりやすいかなと思ったのです!
いわゆる肌襦袢+裾よけや、着物スリップは着ていません。
暑い時期はキャミの上にナベブラ、下はステテコ。(シワシワでお見苦しい…)
ステテコはお股がぴったりと合うように股上を浅くしています。(▶記事へ)
本当に暑い日のお出かけは、キャミなしでナベブラのみにしています。
寒い時期は、ヒートテック的インナー(衿が大きく開いてるもの)の上にナベブラ、
下はタイツです。
ナベブラとは、おナベさんや男装コスプレさん向けに販売されてる胸を抑える下着。
実際にはブラではなくベスト(タンクトップ)タイプを着ています。(▶記事へ)
これは本当に重宝しています。ブログを見て購入された方も多いようです。
補正はしていません。
着物を着始めた頃は、帯の上に胸が乗っていたので
胸の高さと同じになるよう胴にタオルを入れていました。
(もともとおデブ体型ですが、おデブでなくても胸は大きめなのでしょう‥)
上記のナベブラに出会ってから胸が抑えられたので補正はしていません!
下っ腹はぽっこりしていますが、胸ほどは気にならないので、ぽっこりさせています。(笑)
写真撮るときはめっちゃんこ凹ませています。
ウエストが締まっている方は、少し補正をしたほうがきれいに着られますよね。
補正も一長一短ですので、きれいに着たいのか、楽に着たいのか、、、、
何を求めるかで入れるか入れないか決めたらいいと思います!
補正をした結果、着付けがしやすくなりかえって楽ちんということもありますよ。
最近は「襦袢」をほとんど着ていません。
美容衿+東スカートが定番です。
(夏の絽や紗の着物の時は流石に夏襦袢を着ます)
この身頃付き美容衿。杏で販売を始めてから結構お求めいただいています。便利です。
もともとは自分用に作って使っていた→ブログで作り方を紹介→販売もしよう
という流れで、これは使い始めてから5年位経つでしょうか。
はじめは襦袢がメインで時々これ、って感じでしたが今は襦袢はほぼ使っていません。
衿紋は多めに抜いて前の衿はしっかりと詰めています。
衣紋を多く抜いて前が開いていると色っぽく見えるのですが
私は色っぽさは求めてないのできっちり合わせています。
半衿をたっぷり見せるには、衣紋を多めに抜くとうまくいきますよ。
ただ多く抜くと弊害もありますので、下記ブログでご確認ください。
抜いた衣紋は、腰紐を直接美容衿につけて特殊な方法で固定してます。(▶記事へ)
東(あずま)スカートというのはもともと踊りをされる方が
足を開いたりしても生足が見えないように裾除けの端と端をつなげたものです。
使い方は、普通の裾除けと全く同じです。
矢印のところがつながってるところ。
私は着物の身幅が足りてないことが多いので座ったときなどどうしても
着物の前身頃が開いてしまうんですよね。
もちろん見えないように気をつけないとお作法的にはいけないと思いますが
そうは言っても・・・ねぇ。しょうがないじゃないのぽっちゃりだもの。
この東スカートは赤いので、浴衣など色が透けそうな時は
白地に模様の入った裾除けにしています。
東スカートは基本赤いのですが、白もあります。
私は「着物は着崩れるのが当たり前、着崩れたら直せばいい」と思っています。
もちろん、【キチっと着付けて崩れない、でも苦しくない】
という着付けを教えてらっしゃる先生方もたくさんいます。
それを否定するものではないです。
ただただ私は少ないアイテムで、伸びるアイテムで、簡単に着たい。
それだけなのです。
私の着付け三種の神器、それは
紐、コーリン和装締め(2セット)、ウェストベルト です。
紐は前述しました衿を固定するために使用しています。
普通の腰紐です。これは正直なんでもいいと思っています。こだわりはありません。
ウエストベルトは、腰紐のゴムバージョン。知ってる方も多いと思います。
ゴム素材は「きつくないが滑り落ちない」絶妙な調整が必要です。
マイ・ベストが見つかるととても快適です。
コーリン和装締めは、聞いたことがない方もいると思いますが
コーリンベルトは皆さん知っていますよね。お仲間です。
今の所コーリン社製のものしか見たことはなく類似品はないようです。
なのでちょっとお高めですがすごく便利。
コーリンベルトと胸紐を合体させたような感じです。
留め具を左右の衿に留めて、ゴムを後ろで交差させて前でパチっと留めます。
襦袢の衿をしっかりと詰めたい私は、襦袢にもこれを使っています。
私のようにふくよかだったり胸があったりすると衿ってどうしても開いてしまいがち。
それは襦袢の身幅が狭いことが大きな原因でもあるのですが、
それを少しでも安定させるために紐で固定するよりも
コーリンベルトでしっかり衿を引っ張ったほうがいいかなと思ったのが始まり。
初めはコーリンベルトを使用してました。
そしたら、コーリン和装締めというものがあるって後から知ったんです。
襦袢でなく美容衿ですと、身幅が狭いってことはないのですが、
快適なのでそのまま愛用しています。
これにしてから衿が開きすぎて困るということがなくなりました。
ちなみに、着物の方は、あまり引っ張りが強いと半衿がどんどん隠れてしまうので
少し余裕をもたせて、勝手に詰まらないギリギリの長さに調整しています。
図ってみたら10cmほど差がありました。
2つで一つのアイテムなのでトータル20cmも違う!
それぐらい、美容衿のほうが強く引っ張っているということです。
伊達締めは、別になくてもいいかなって思ってるので、使っていません。
いよいよ着物について。
前述の通り着付けはコーリン和装締めとウエストベルトのみ。
衣紋を多めに抜くと、その分肩山が後ろにずれますので、
おはしょりが出るのに必要な身丈は普通よりも長くなってきます。
私は身長150cmのオチビですが、衣紋を多めに抜くし何よりアンティークが好き。
でもサイズが合うかどうかよりも、デザイン重視で着物を選びたいので、
おはしょりはなくてもいいと思っています。
たぶん、8割方おはしょり出てないです。でも言わなければわかりません。
また、おデブなので身幅も足りてないことが多いです。
これは9割9分、足りてません。ほとんどいつも(笑)
でもやっぱり、デザイン重視。よほどの細身でない限り諦めません!
はい、これで完成です。
半幅ヘビーユーザーのこいけです。
帯結びは主にオリジナルアレンジ。(▶記事へ)
帯揚げは飾りの帯揚げ「杏’sりぼん」(▶記事へ)(▶販売ページへ)
アンティークなど短い帯締めも工夫して使っています。(▶記事へ)
その他・・・
帯幅の広い最近の半幅帯に合わせて帯板も広いのを使用しています。(▶記事へ)(▶販売ページへ)
裾切れ、身丈出し・衿の汚れ隠しなどにレースを活用してます。(▶記事へ)
ここに載せている記事の他にも役に立つ(かもしれない)記事の一覧は
⇒右サイドバーにある「お役立ち情報まとめ」からどうぞご覧ください!
こうしてまとめてみると、私自身の着付けはかなりの「こいけ流」になってますね。
もちろん初心者さん向けレッスンでは、一般的な紐や伊達締め、
お持ちであればコーリンベルトやウエストベルトなども使いながら
スタンダードな着付けをお教えしていますので、安心してください。(笑)
でも、ご希望とあらば「こいけ流」でお教えすることもできます。
レッスンではお客様のお持物やご希望に合わせて対応いたします。
全部を真似する必要はなくて、自分の着付けに悩みがある部分だけ取り入れたり
これくらい自由でいいんだな~と思って自分に合う着付けを見つけてもらえると
もっと着物を楽しんでもらえると思います!
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